フィル・スペンサーが“ビデオ ゲームの安全性”についての文章を公開 すべての人がゲームに触れられる世界へ
安全対策についてゲーム業界一丸となって取り組む
この文章は当然、世界保健機関(WHO)が「ゲーム中毒」を病気の一つに認定するなど、ゲームが持つマイナスの側面にフォーカスが当たっていることを受けてのものだ。スペンサー氏は、Xbox のセーフティー チームが、すべてのゲーマーのために魅力的かつ安全な環境を作るために従事していることを強調し、「皆さんが望むようなゲーム体験を保護するために、皆さんを支援することをお約束します」と力を込める。同時に今年、マイクロソフトストアの実店舗にて、保護者がゲーム機とPCで利用できるツールを理解するためのファミリーワークショップを開催し、また低年齢層のゲーマーに、日々の生活のなかでゲームと正しく付き合うための生活習慣、健康を実践する方法を提供する、「Gaming Summer Camps」を開催することなどを明かした。
そして、マイクロソフト社だけでなく、ゲーム業界全体で取り組むべき課題についても、スペンサー氏は語っている。児童ポルノの蔓延に対し、警察からテクノロジー業界まで、「PhotoDNA テクノロジー」を広く活用できるようにしたのと同じように、業界の安全に関する革新はオープンに共有すること。実際に近年では、さまざまな業界のパートナーとともに、安全、セキュリティ、およびプライバシーの分野で、分析や事例を共有しているという。スペンサー氏はあらためて、「ゲーム コミュニティは急速に成長しており、Apple Arcade、Google Stadia、そして Microsoft の Project xCloud などのような世界中のより多くの皆さんがゲームをプレイできるようになる新しいゲーム サービスがもうすぐ開始されようとしています。私たちの業界は、一刻も早く安全にプレイできるように示さなければなりません」とまとめた。
最後は、次のようにまとめられている。
「ゲームをプレイするすべての皆さん、そして業界のパートナーの皆さんに、共に世界をひとつにするため、これらの原則と私たちの『一人一人、そしてみんなでゲーマーの皆さんを守り、すべての人がゲームに触れられるようにする』という活動に賛同いただきたいと考えています」
(文=編集部)