武井壮がカジサックに語った、恩人・ピエール瀧の言葉「君はね、テレビに出た方がいいよ」
YouTuber・カジサックこと、キングコングの梶原雄太によるYouTubeチャンネル「カジサックの部屋」に5月4日、武井壮が出演し、ピエール瀧との知られざるエピソードを明かした。
24歳で癌のため夭折してしまった俳優志望だった兄の遺志を継ぎ、「芸能界で成功する」と決めていたという武井。それも漠然とした目標ではなく、30歳までは自分の得意分野であるスポーツに打ち込む→30歳から芸能の修行をする→それまで得たスポーツの技能と芸能のスキルを組み合わせてタレントとして大成する……という自分なりの人生設計を組んだうえで、コツコツと努力を積み重ねていたらしい。
また武井は、「芸能人として売れるためには、おしゃべりが上手でなければならない」という持論に基づき、司会として活躍している有名芸人への接触を試みるようになったという。最初は「芸能+スポーツを実践していて、自分の考えに近いのでは?」との思いから、萩本欽一率いる茨城ゴールデンゴールズに入団するも、萩本から「顔が気に入らない」と言い渡されてすぐクビに。しかし、当時球団に出入りしていた極楽とんぼの山本圭壱から目を掛けられるようになり、いつしか山本に紹介された芸能人がたまり場としている西麻布のとあるスポーツバーへ通うようになったのだとか。
ある時、武井がそのスポーツバーに一人でいると、対角線上にピエール瀧が座ったという。既に「百獣の王を目指す男」としての芸風を固めていた武井は、牛乳をロックグラスで煽りつつ、顎のトレーニング目的で犬用のガムを噛みしだいていた。瀧はその異様な姿が気になって仕方なかったようで、10分ほどチラチラ確認した後、武井のほうへ歩み寄り「君はさ、何してるの?」と話しかけてきたそうだ。当時の心境について武井は「メジャーな人が来てくれてうれしかった」と振り返った。
しかし、「百獣の王を目指す男」としては、素に戻るわけにはいかない。そこで武井は「いや今、顎のチカラを鍛えてるんですけど」と、さも当たり前のように返答。続けて「野生動物とかが襲い掛かってきた時に絶対負けたくなんで。ポテンシャルだけ鍛えておこうと思って」と言うと、滝は「やべえな君!」と目を丸くしていたという。