「電波少年」「ウルルン」「あいのり」……『TIMESLIP TVer』で平成を彩った人気番組を振り返ってみた

 新しい元号も発表され、いよいよ31年余に及ぶ平成も幕を閉じようとしている。それに伴い、各メディアでは平成という時代を振り返る企画が目白押しだ。もちろん地上波テレビも例外ではなく、さまざまなジャンルの番組を通じて平成を回顧する特番が相次いでいる。

 ただ、そうした特番はどうしても平成全体のダイジェスト的構成になることが多く、取り上げられる番組の一つひとつが流れる時間は長くない。昔ハマった番組などが出てくると、個人的には「もうちょっとじっくり見てみたい」と思うことも少なくない。

 そこに、そんな私の願望を満たしてくれそうな企画が民放の公式テレビポータルであるTVerで始まった。「TIMESLIP TVer(タイムスリップ ティーバー)」と題して去る3月15日から始まったこの企画、平成を飾ったドラマやバラエティのセレクションを期間限定ながら、一回なら一回分まるごと見ることができる。

 そのラインナップを放送開始の年代順に並べてみよう。1990年代だと『ずっとあなたが好きだった』(TBSテレビ系)、『GTO』(フジテレビ系)、『進め!電波少年』(日本テレビ系)、『世界ウルルン滞在記』(TBSテレビ系)、『あいのり』(フジテレビ系)など、2000年代だと『トリック』(テレビ朝日系)、『富豪刑事』(テレビ朝日系)、『夢をかなえるゾウ』(読売テレビ)など、そして2010年代だと『マジすか学園』シリーズ(テレビ東京系)、『家政婦のミタ』(日本テレビ系)、『天皇の料理番』(TBSテレビ系)など。これらが第1弾で、4月15日からの第2弾では、「大食い選手権」シリーズ(テレビ東京系)や『時効警察』(テレビ朝日系)などが予定されている。

 こうして見ると、『ずっとあなたが好きだった』、『GTO』、『家政婦のミタ』のようなゴールデンタイムやプライムタイムの人気ドラマの一方で、『トリック』、『マジすか学園』、『時効警察』のような深夜ドラマがテレビ文化のなかにしっかりと根付いた時代が平成だったことや、『進め!電波少年』、『世界ウルルン滞在記』、『あいのり』など、現在のバラエティの主流でもあるドキュメンタリー的要素を盛り込んだロケ企画が平成になって続々と登場し始めたことに改めて気づく。リアルタイムでそれらの番組を見ていた世代にとっては懐かしさで一杯だろうし、そうではない若い世代にとってもいまのテレビと比べて新鮮な発見があるはずだ。

 TVerと言えば、2015年に始まったテレビ番組の無料配信サービス。放送が終わってから1週間程度配信され、見逃した番組などやもう一度見たい番組を視聴することができる。よく番組の終わりに「もう一度ご覧になりたい方はTVerで」などとサービスの告知がされるので、その存在を知っているひとも多いだろう。

 このTVerは、それまでずっとネットとは一線を引いていたテレビがネットとの連携に大きく一歩を踏み出したという意味で画期的サービスだった。パソコンだけでなく、アプリをダウンロードしてスマホでも気軽に視聴可能という点で、テレビの視聴スタイルを広げた意味合いもある。

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