SHS-500、RK-100SP、AX-Edge……ライブにも重宝しそうなショルダーキーボード4選

Roland「AX-Edge」

Roland ローランド/AX-EDGE-W 49鍵盤キーター

 『楽器フェア2018』の会場にてお目見えし、他のメーカーに先んじて発表したのが「AX-Edge」。斬新なデザインのフルサイズ49鍵ショルダーキーボードだ。

 「AX-Edge」の特徴は、なんといっても「斧(axe)」をイメージさせるルックスとその大きさだろう。フルサイズ49鍵だけあってかなり大きいが(幅1,252mm。ちなみにコルグRK-100は830mm)、そのインパクトは絶大。カラーリングもかなり攻めていて、特に鍵盤が真っ黒の「ブラック」タイプはステージでの注目度抜群だ。エッジブレードパネルは交換可能で、スペアが1枚付属(ホワイト・モデルにはゴールド、ブラック・モデルにはシルバーのブレードが付属)。自分でカラーリングして、世界に一つだけのショルダーキーボードにしても楽しい。

Roland AX Edge - Step into the spotlight

 フルサイズ49鍵と4パートの音源構成により、レイヤーやスプリットも可能。エフェクト機能はもちろん、マスターコンプレッサーとEQ(イコライザー)も搭載しているので、ライブはもちろんレコーディングにおける細かい音色作りも自由自在だ。リボンコントローラー、モジュレーションバー、アサイナブルノブ、7個のアサイナブルボタンなど多機能コントローラーも他の追従を許さない。

Alesis「VORTEX WIRELESS 2」

Alesis ワイヤレスUSB/MIDI ショルダーキーボード・コントローラー 加速度センサー搭載 Vortex Wireless 2

 最後に紹介するのは、Alesisが2014年に発表した「VORTEX WIRELESS」の後継モデル。本体の傾きに応じてさまざまな効果を得る加速度センサーや、RGBバックライト式のベロシティドラムパッド、自由にMIDIアサインが可能な8本のフェーダー(DAWなどもコントロール可能)などユニークな機能が搭載されており、根強い人気を誇っている。鍵盤数は37鍵でアフタータッチ及びベロシティに対応。音源は内蔵していないため、付属のレシーバーをパソコンに挿してソフト・シンセをワイヤレスで鳴らしたり、MIDI端子から外部音源モジュールに繋いで演奏したりして楽しむことができる。

 以上、話題にショルダーキーボードを4モデル紹介した。

 ショルダーキーボードの場合、「VORTEX WIRELESS 2」のように別途「シンセ音源」が必要なタイプがあるので注意したい。また、長時間使用の場合は重さの確認もしておいた方がいいだろう。乾電池駆動が可能かどうか、また駆動時間はどのくらいなのかも、ライブで使用する場合は重要なポイント。もちろんデザインも重要なポイントだが、自分のプレイスタイルや音楽性に合ったモデルを選びたい。

■黒田隆憲
ライター、カメラマン、DJ。90年代後半にロックバンドCOKEBERRYでメジャー・デビュー。山下達郎の『サンデー・ソングブック』で紹介され話題に。ライターとしては、スタジオワークの経験を活かし、楽器や機材に精通した文章に定評がある。2013年には、世界で唯一の「マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン公認カメラマン」として世界各地で撮影をおこなった。主な共著に『シューゲイザー・ディスクガイド』『ビートルズの遺伝子ディスクガイド』、著著に『プライベート・スタジオ作曲術』『マイ・ブラッディ・ヴァレンタインこそはすべて』『メロディがひらめくとき』など。

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