連載「わたしをつくるデスク」第12回:Kei
6畳の和室を“大人の秘密基地”に 遊び心たっぷりな映像クリエイターの作業場を紹介

机は自分だけの理想空間。仕事をするもよし、遊ぶもよし。どこに何を置くか、手に取ったもの一つひとつが“自分”を作っていく。
連載「わたしをつくるデスク」第12回は、ライフスタイルブランド「DIG+ing」のクリエイティブディレクター兼YouTubeクリエイターのKei氏にインタビュー。こだわりを詰め込んだ“秘密基地”のような作業環境について聞いた。
【連載:わたしをつくるデスク(第12回)】
Kei
ライフスタイルブランド「DIG+ing」のクリエイティブディレクターであり、YouTubeクリエイター。ガジェットや文房具、デスク環境づくりをテーマに、自身のYouTubeチャンネルで「仕事も趣味も楽しくなる空間づくり」を発信している。
6年かけて和室が「海外テック風」デスクに変身
ーーデスク周りはどのように作っていったのでしょうか?
Kei:最初は、押入れを改造して作業部屋にしていたんです。そこからチャンネルの成長に合わせて少しずつデスク環境もアップデートしていき、現在は6畳の和室を改造して、撮影・編集スタジオのような空間にしています。
ーー現在のデスク環境になるまで、長い歴史があるんですね。
Kei:いまの形になるまで約6年かかりました。コンセプトは、「お父さんの秘密基地」です。商店街のおもちゃ屋さんのように、デジタルとアナログが入り混じった、ごちゃごちゃしているけれどワクワクする空間をイメージしています。
YouTubeでもガジェットから文房具まで、デジタルとアナログそれぞれの魅力を発信しているので、その世界観が自然と部屋づくりにも反映されたのかなと思います。
ーーL字デスクに模様替えをしたようですが、なぜL字デスクにしたんですか?
Kei: 以前は、PREDUCTSのデスクを2台横並びにして使っていました。ただ、YouTubeで顔出しの動画を投稿するようになってからは、映像に奥行きを出せるレイアウトが必要になったんです。
背景にごちゃっとした楽しさを残しつつ、部屋全体の広がりも感じられるような画を作りたいと思い、試行錯誤した結果、L字デスクにたどり着きました。レイアウトを変えてからは、理想の画が作りやすくなったし、普段の作業もしやすくなり、使い勝手もよくなったと感じています。
ーー部屋全体でこだわった部分はどこでしょうか?
Kei:ライティングは、数年かけて試行錯誤をしました。いまはBluetoothで色を調整できるテープライトをデスクに貼っていて、パソコンの裏や窓際にLEDライトを設置しています。照明関係は、主にPhilips Hueを使っています。
背景にはLEDライトのほかに無印良品のライトや、BenQの卓上ライトなども使って色味を調整しています。普通の和室だからこそ、ガジェット感のある強めの色味に振り切りました。
ーーたしかに、言われないと和室だとは気づかないですね。
Kei:和室を活かしたオシャレな空間にするよりは、海外のテック系のような、少し強めでガジェット感のある空間作りに振り切りました。
自分だけの「アイデンティティ」がモチベーションに
ーーデスクまわりでモチベーションを上げてくれるアイテムについて、教えてください。
Kei:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のキーキャップや、作中に登場するスポーツカー「デロリアン」の模型ですね。ただの仕事部屋ではなくて、子どものころのワクワク感を、いまでも感じられる空間にすることにこだわっています。
あとデスク環境って、便利なものを追求すると、雰囲気が似たような感じになってしまうんです。だから、どこかに“自分だけのこだわり”を取り入れるようにしています。置いてあるアイテムのなかに自分のアイデンティティがあると、自然と仕事や創作のモチベーションにもつながるんです。
ーー機材はどういったものを使っているのでしょうか。
Kei:ソニーの『α7C II』をメインカメラに、フジフイルムの『X-T5』をサブカメラとして使っています。レンズはソニーの『FE 24mm F1.4 GM』が、かなりお気に入りです! 決して値段は安くないのですが、このレンズを使うと、6畳でも雰囲気のある映像を作ることができるんです。使っていて、自分もテンションが上がります。
ーー機材はどのように選んでいるのですか?
Kei:私の場合、「信頼できる人が使っているものを選ぶ」ことが多いですね。私は機材に関して細かいスペックを比較するより、撮る・書くという目的が達成できるかを重視するタイプなので、実際に使っている人が評価しているものの方が、ハズれないと感じています。
ーーとくに気に入っている機材はありますか?
Kei:ソニーのワイヤレスリモコンです。撮影時に細かい操作が手元でできるので、重宝しています。あと、マウスはLogicoolの『MX MASTER 4』を使っているんですけど、サイドに横スクロール用のホイールがあり、動画編集時にタイムラインを操作しやすい点が気に入っています。トラックボール派の方も多いと思うのですが、自分はこのマウスが合っているなと感じています。
Kei:ただ、仕事で活躍しているのはガジェットだけではないんですよね。実は仕事で1番活躍しているのが、“ノートとペン”なんです。結局、自分の創作の根本にあるのは紙とペンです。自作の手帳やお気に入りのボールペンで考えを書き出す時間は、いまも大切にしています。
ーー今後アップデートしていきたい箇所はありますか?
Kei:音周りを改善したいですね。いまは卓上にマイクを置いているのですが、今後はアームを導入したり、ショットガンマイクを試しながらアップデートしていきたいです。ただ、6畳の和室はもう限界まで作り込んだので、これ以上大きく物を増やすのは難しいかもしれません……(笑)。いまの環境をベースに、少しずつアップデートを重ねていけたらと思っています。
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