東海オンエアのサブチャンネル「控え室」はなぜ面白い? 200万人登録達成に寄せて魅力を解説
その他、メインチャンネルの企画がフルバージョンでアップされたり、すっぽんやドリアンなど、食べたことがないものを食べてみようという企画があったり、交流のあるYouTuberとのゆるいコラボ動画があったりと、盛りだくさんの「控え室」。蛇足となり恐縮だが、筆者のお気に入りは「としみつのシャワーを5連続でのぞいたら5回目のポーズは何?」という動画だ。
タイトル通り、男子校ノリのあまりにバカバカしい内容で、たった4分の再生時間で、だいたいのことがどうでもよくなる。言うほど面白いポーズは登場しないのだが、バカバカしくもわりと真剣な考察と、「シャワールームのドアを勢いよく閉めるとき、“ピッ”と体育の笛みたいな音がする」という地味に鋭い着眼点がじわじわくる動画だ。
YouTuberの動画だけでなく、いまや多くのプラットフォームで日夜行なわれているゲーム実況、あるいは『水曜どうでしょう』のような本筋外の演者のやりとりが面白いコンテンツも、文脈に依存する面白さがあるラジオ番組もそうだが、楽しめるかどうかは「友達の気分になれるかどうか」にかかっていると思う。逆に言えば、一度その輪に入り、面白いと思ってしまえば、最初から広く受け入れられやすい、開かれたコンテンツ以上に、深い沼にハマることになる。
東海オンエアはまさに、「こんな友達がいたら面白いだろうな」と思っているうちに、“内輪笑い”に巻き込まれてしまうグループであり、「控え室」は特にその魅力に溢れている。日々の楽しみを探している人は、動画をチェックしてみてはいかがだろう。
(文=橋川良寛)