菅田将暉や嵐・二宮和也&大野智も大ハマり きまぐれクック、トミックなど魚を捌くYouTuberはなぜ人気?
1月6日に放送された『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に、俳優の菅田将暉がハマっているYouTuberとして「きまぐれクック」が登場し話題になった。人気俳優ですら毎日欠かさずチェックしているという、きまぐれクックの動画。その内容は「魚を捌いて食べる」という至ってシンプルなものだが、YouTubeで多くの視聴者を抱えるコンテンツとして、現在では人気も高い。
魚を捌くYouTuberの代名詞と言えるきまぐれクックであるが、他にも「トミック」や「釣りよかでしょう。」、「ハイサイ探偵団」、「釣りいろは」などが、多くの人気者が存在する。主に市場で仕入れてきた魚を捌く動画を投稿するYouTuberから、釣りから捌いて食べるまで一連の流れを投稿するものまでスタイルは様々だ。一見、他の人気YouTuberと比べてもニッチで、マニアックなものにも思えるジャンルだが、数百万回という再生回数を叩き出す動画もあり、YouTub視聴者には大きな需要が存在していると言える。
本稿では、話題の魚を捌くYouTuberがなぜ魚を捌いているのか、視聴者はなぜ魚を捌く動画に魅了されてしまうのか考察していきたい。
先日のTV出演で注目を集めたきまぐれクックは、軽妙な語り口調と職人ばりの包丁さばきで人気のYouTuberだ。TVでは自身を素人だとは言っていたものの、動画ではプロ顔負けの腕前を披露している。魚の中身がどうなっているのか、という視聴者の好奇心を掻き立てる内容の動画、珍しい魚を扱う動画が人気だ。お馴染みの魚から巨大サメやマツカサウオと言った珍しい魚まで捌いているため、様々な種類の魚が見られるのも魅力。菅田将暉も紹介していた動画「【衝撃映像】キングサーモンのお腹の中身がイクラまみれだった」はトライポフォビア(集合体恐怖症)の方には少々辛い動画だが、これまで見たことがない大きさの大量のイクラに驚かされた。現在チャンネル登録者も130万人を超えており、TV出演を機に今後はより人気を伸ばしそうだ。
きまぐれクックとともに人気YouTuberとして挙げられるのが、トミックだろう。同じく魚を捌く動画をメインに投稿しているトミックは、もともと幅広いジャンルの動画を投稿していたが、2016年より本格的に魚を捌き始める。これまでのスタイルを応援していたファンが離れてしまう心配もあったが、既存のファンに加え魚を捌く動画が好きな人までも取り込み、新たなスタイルを確立、「魚といえばトミック」とまで言われるようになった。捌くにあたって自ら築地市場(現在は豊洲市場)へ行き仕入れており、変わり種を提供してくれる。生きた魚を使った実験的な動画も多いのもトミックの特徴だ。トミックの魚の扱い方に関しては賛否両論あるが、いずれも興味を掻き立てられる内容で、実際にトミックの動画をきっかけに魚捌き動画に興味を持ったという視聴者も少なくない。
彼らは基本的に対象の魚を捌き、最後はその捌いた魚を調理して食べるというスタイルをとっている。一方で、先に紹介した釣りよかでしょう。やハイサイ探偵団、釣りいろはなどは自分たちで釣った魚を捌いて料理するスタイルで人気だ。「釣りよか」は芸能人のファンも多く、嵐の二宮和也や大野智らもファンであると公言している。