菅田将暉や嵐・二宮和也&大野智も大ハマり きまぐれクック、トミックなど魚を捌くYouTuberはなぜ人気?

 彼らの動画の魅力は何と言っても上手に魚を捌くその技術にある。ほぼ独学で魚の捌き方を学んだというきまぐれクックだが、動画で見せるプロ顔負けの包丁さばきには見惚れてしまうほど。マグロの解体ショーなども人気だが、その感覚に近いものがあるのだろう。その包丁さばきといったらある種芸術を見ているようで惹きつけられてしまう。また、捌く際に丁寧な解説があるため魚捌きに抵抗を感じていた視聴者が勉強しやすい点も魅力だ。

 また、視聴者の好奇心に応えている点も人気の秘訣だ。彼らのきまぐれクック、トミック、釣りよかでしょう。らの人気動画に共通するのは、普段見られない「魚の内臓に何が入っているのか」や、巨大魚捌いてみるとどうなるのか、など未知のものへの好奇心へ訴えかけるところだ。動画のコメントではグロテスクな映像見たさに何度も見にくるといった発言もあり、魚捌きに対して刺激を求めている視聴者が多いことがうかがえる。

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 また見逃せないのが、昨年からYouTubeで流行しているASMR動画として見ている視聴者が一定数いるということだ。ASMRというのは「人が聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地良い、頭がゾワゾワするといった反応・感覚。(参照:Wikipedia)」のことで、分かりやすくいえば、音に対して感じる心地良さのことである。捌く際に発生する包丁の鋭い音や魚の内臓の擦れ合う音など、捌く過程で発する音に快感を感じるということだ。確かに動画を見ていると爽快感とゾワゾワ感とが入り混じった、なんとも言えない感覚が押し寄せてくる。多くの視聴者がコメントしているように「中毒性がある」というのも頷ける。

 芸能人のファンも多いことで再び注目が集まっている「魚捌く」動画を投稿するYouTuberたち。彼らの動画を見てみると、自らが捌くことが好きであることが前提にあるにしても、同時に視聴者の様々な欲求に応えており、魚を捌くという行為がある種のエンターテインメント性を有していることが見て取れる。TV出演をきっかけに人気を広げていきそうで、今後要注目のジャンルだ。

■川崎龍也
音楽を中心に幅広く執筆しているフリーライター。YouTubeを観ることが日課です。
Twitter:@ryuya_s04

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