アバンティーズ・エイジさん急逝の悲しみをどう乗り越えるか 人気YouTuberが示すそれぞれの道
1月4日、人気YouTuberグループ・アバンティーズのエイジさんが休暇で訪れていたサイパンで亡くなったことが伝えられた。YouTuberのさらなる飛躍が見込まれる2019年、その初めに訪れた、あまりに衝撃的で、悲しいニュース。大切な仲間を失い、悲しみに暮れるクリエイターたちはしかし、それを乗り越え、ファンを楽しませる動画を送り出そうとしている。
多くの人気YouTuberが活動を自粛するなか、1月4日に普段どおり、動画をアップロードしたのは水溜りボンドだった。しかし、その内容は直近に撮影されたものではなく、イベントの映像をまとめたもの。撮り溜めが少なく、“撮って出し”が常になっている彼らのこと、ショックの大きさや、視聴者への配慮が伝わってくる。単純に約4年間続けてきた「毎日投稿」を守るためのものではない、ということは、2人の誠実で仲間思いな人柄を知るファンなら誰もがわかることだ。
普段と変わらないスケジュールでの動画投稿は、アバンティーズのそらちぃが4日、絞り出すようにツイートした「クリエイターのみんな、エイジはきっとみんなの動画を望んでいます。絶やさず天国のエイジに素敵な動画をこれまで通り宜しくお願いします」の言葉に応えたものにも思えた。動画の長さが「8:12」(エイジ)だったのは、偶然ではないだろう。訃報を受け、「僕にとっては数少ない仲の良いYouTuberの1人でした」とツイートしていたはじめしゃちょーが5日、投稿した動画の長さもやはり「8:12」だった。
またフィッシャーズは5日、「【対決】いきなりスポーツ反射神経王決定戦したら誰が優勝するの!?」と題した動画を投稿した。いつも通りの楽しい内容だが、動画の概要欄には「仲間を笑わせるために作りました。今日から、しっかり笑わせにいきます!」との一文があり、もともとメンバーのぺけたんが天に昇るような演出があったエンディング映像を差し替えるという配慮も見られた。
おるたなChannelはよりまっすぐに、エイジさんへの思いを動画にしている。5日に公開された動画は、エイジさんが出演したおるたなChannelの動画を総集編的にまとめたもの。概要欄には「天国で安らかに眠ってなんかいたらダメだぞ。エイジらしくやんちゃに元気よく過ごしていて欲しいです。そしてどうか仲間たちを見守ってて下さい。エイジの分まで頑張るからね。ありがとう」と綴られている。北の打ち師達も6日、「アバンティーズ、エイジへ。」と題した動画を公開し、アバンティーズの1stシングル「アバみ」をヲタ芸で熱く表現し、エイジさんにメッセージを送った。
また東海オンエアのリーダー・てつやは、「切り替えられない人が大勢いると思います。もちろんその内の一人ですが切り替えたフリしてく人も必要だと思うので自分のやることしっかりと今日からやってきます」「明日投稿する動画を編集してるんだけど期待しててね。『YouTuberになりてぇえええ!!!』って何人が言うのか楽しみだ」とツイートし、6日、意気消沈しているクリエイターやファンを奮い立たせるかのように、「【人生最高額】てつや、時計をヒカキンさんと買う!!」と題した動画を公開。ヒカキンとともに、まさに「YouTube Dream」と言うべき豪華な内容で、ファンを驚かせた。