アバンティーズ 特別インタビュー:ヌード写真もプロレスも、やりたいことはたくさんある!

アバンティーズ 特別インタビュー

 そらちぃ、エイジ、リクヲ、ツリメの4人からなる“アバンティーズ”は、若者のカリスマ的YouTuberだ。だが、その活動領域はYouTubeへの動画投稿だけにとどまらない。自ら主演した長編映画『スクールアウトサイダー』が劇場公開したかと思えば、人気トラックメーカーMASAYOSHI IIMORIとタッグを組んでオリジナル楽曲『アバみ』を発表。MVには人気YouTuberが共演し、再生回数は現在200万回を突破している。

アバみ

 YouTuberの枠組みにとらわれずに可能性を広げていく彼らが今、何を思っているのか。アバンティーズが所属する事務所UUUMを訪ねた。ドアを開けると、そこにはオモチャの銃を構えたそらちぃと、見えない銃弾を避けるリクヲ、そしてツリメにプロレス技をかけようと裸足で駆け寄るエイジの姿が! そこには4人が共同生活をしている“アバハウス”を、そのまま覗いているような風景が広がっていた。取材陣に気づくと「お願いしまーす」と人懐こい笑顔を見せてれた4人。飾らない言葉で語られた彼らの本音を知れば、きっともっとアバンティーズを好きになるはずだ。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

気持ちは、ずっとネバーランドに

――今回は、よろしくお願いします!

そらちぃ:(レコーダーに向かって)あー、あー、あー。

エイジ:フフフ。マイクテストね。

そらちぃ:(超小声で)こんぐらいの声でしゃべろ……。

エイジ:ちっさ!

そらちぃ:フフフ。はい、アバンティーズです。よろしくお願いします。ウソだけはつかないように頑張ります!

エイジ:クセだからね。ウソついちゃうの。

そらちぃ:うん。フィクション込みで答えていきます。

――ぜひノンフィクションでお願いします! みなさん、もともとは同じ中学校の同級生だったんですよね?

そらちぃ:はい。川に遊びに行って、それを動画に撮ったのが始まりでした。あれ、誰がアップしたんだっけ?

リクヲ:そらがやったんじゃなかった?

エイジ:マジなこと言うと、多分“ピーー”だよ。

そらちぃ:あ、ここにいない友だちでした。そこは捏造して、“そらちぃが最初にアップした”って書いてください(笑)。

エイジ:やっぱり、すぐウソついちゃう! でも、誰が始めたかあやふやなくらい、撮り始めて半年ぐらいは、特に意味もなくポッポッポって投稿してたんです。放課後に遊んでる風景を残しておこう、くらいな気持ちで。顔バレのリスクとか、そういう意識もちょっとはありましたけど、ノリのほうが強かったですね。

――いつごろから、定期的に投稿していこうという流れに?

リクヲ:高校に入ったくらいだったと思います。全員高校はバラバラだったので、週1ペースで集まるようになって……。

エイジ:YouTubeやって人気者になってる人たちがいるって知って。

そらちぃ:「俺らも目立ちたい!」みたいな。

エイジ:だんだん「いけるんじゃね?」みたいな。

そらちぃ:「ちょれー!」って。

エイジ:「ちょれー!」は、完全に後付けだけど(笑)。

――“アバンティーズ”という名前は、いつから?

エイジ:最初からアバンティーズだったんですよね。

そらちぃ:由来は……どっち言う?

3人:どっち!?

そらちぃ:世間的に言われてるヤツか、それとも本当もヤツか。

エイジ:アハハ、だからウソはよくないって。

リクヲ:本当のことを言ったほうがいいよ。

そらちぃ:世間的には、アーバン(URBAN)とティーンズ(TEENS)を合わせて“都会の10代たち”みたいな意味があるんじゃないかって言われているんですけど、実際は全然そんなカッコいい由来なんてなくて。普通に、地元のスーパーの名前に複数形の“S”つけただけなんです。

エイジ:当時は、こんなふうになるなんて思ってなかった。でも最近、由来を聞かれることが増えて……困ってます(笑)。

――メインチャンネルの登録者数も98万人を超えて、このムーブメントのど真ん中にいるのはどんな気持ちですか?

そらちぃ:んー、ガンバラナクチャ……っていう。

エイジ:アハハ! なんでカタコト!

そらちぃ:正直「成功した!」みたいな感覚はないんですよね。

リクヲ:チャンネル登録者数もバーンって伸びたわけじゃなく、着々とっていう感じだったので。

そらちぃ:今、人気の人たちを見ていると結構一気にいった感じがあるから、僕らはちょっと違うな、と。

エイジ:たぶん僕らは、休むことへのハードルめっちゃ低いから他のクリエイターと違う感じなんだと思うんです。動画クリエイターって休んじゃいけないっていう考え方も確かにあるんですね。毎日アップしないといけないみたいな。でも、もともと僕らは遊びの延長から始めたし、やんなきゃいけないってなると面白くないっていうのがあって。

ツリメ:動画投稿はベースにあるけど、それ以上にやりたいことがあったら、とりあえずやって、また戻るみたいな。

そらちぃ:だからバーンっと伸びないっていうのもありますけれども(笑)。

全員:アハハハ。

リクヲ:ちゃんと投稿しなきゃっていう意識はありますけどね。

そらちぃ:あるある!

エイジ:でも、面白そうって思ったことにチャレンジし続けることが、やりたいことだから。動画を上げることは主軸だけど、やりたいことをする手段のひとつなんです。

そらちぃ:やりたいことを本気でやるために、キツイ選択をしてることも多いですし。

エイジ:ヘラヘラして見えると思いますけど、キツイをベースにして生活してるところはあります。楽がしたいわけではないけれど、楽しくないと。気持ちは、ずっとネバーランドにいるのが理想です。

――その日、動画がアップされなくても、直前まで編集はされているんですよね?

エイジ:そうです。だいたい19時くらいから雲行きが怪しくなって……。

そらちぃ:“これ(20時アップは)無理だろ”ってなって……。

エイジ:“もう21時でいいかなー”ってなっていくと、もうその日は上がらないよね。で、そうなるってわかってるけど、毎回そうなるよね(笑)。

全員:アハハハ。

――なるほど。去年、約1ヶ月の活動休止があり、再開後はまさに進化を遂げたという印象です。プロも含めて、多くの人を巻き込んでいく力がアバンティーズの強みだと感じたのですが。

そらちぃ:そうですね。中学、高校って映画を作ってたんですけど、その時の友だちが20代になって、ディレクターとかカメラマンとかすげーやつになってた、みたいなことが多くて。そこから「一緒にやろうよ」って、作品の幅が広がっています。

――最近のサムネイル画像には、ロゴと同じ色の三角マークがつくようになったのも、何か狙いがあるんですか?

エイジ:YouTubeが盛り上がるにつれて毎日いろんな動画が上がるようになったから、サムネイルだけでは誰がアップした動画なのかわかりにくいなと思ったんですよ。「俺らの動画だから見て!」って気持ちを込めて、マークをつけるようになりました。

リクヲ:バーって一覧でサムネイル画像が並んだときに、あのロゴがあるとすぐに「アバンティーズだ!」みたいな感じになればって!

――ちなみにロゴのデザインには、どんなこだわりが?

エイジ:あれはアバンティーズの頭文字の“A”をかわいくデザインしてもらいました。

ツリメ:丸みを帯びて、かわいく!

エイジ:“A”って、ぶつかったら痛そうじゃないですか? カタチ的に。ぶつかってもケガしないようにっていうのが、アバンティーズのコンセプトなので! 

そらちぃ:え、そうなの? ……ま、そう書いておいてください(笑)。

――ぶつかってケガどころか、仲良くなってコラボしていくイメージです。

そらちぃ:アハハ、たしかに。『アバみ』も、僕がヒップホップ好きで、いつか音楽やりたいなって思ってたところに、映像やってる仲間から音楽やってる方につながって……ってなっていったんですよね。

エイジ:「やりたい」って言ったら、「やろうよ」って感じが多いです。

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