「バの音楽事情」第10回
「バの音楽事情」第10回 2018年のバーチャルYouTuber総集編(前半)キズナアイなど全20組
バーチャルYouTuberの音楽シーンを楽曲紹介という形で追っていく、「バの音楽事情」第10回。今回は2018年のバーチャルYouTuberにおける音楽の中でも、筆者が特に気になったものを前半と後半に分けてアーティスト単位で総ざらいしていく。なお、あまりに総量が凄まじかったため、全部はカバーしきれなかったことをご了承いただきたい。
キズナアイ
言わずと知れた我らが親分。「Hello,Morning」を夏に公開、年末にはYunomiやPa’s Lam Systemなどインターネットレーベルシーンの有名なコンポーザーによる楽曲を9週連続で公開した。中田ヤスタカとのコラボも進行中だ。
輝夜月
四天王の一角でありながら、唯一無二のキャラクターで走り続けるバーチャルYouTuber界の異端児。初楽曲となる「Beyond the Moon」の公開と共に音楽方面にも注力し、8月末にはclusterでのVRライブをライブビューイングと共に大成功させた。また彼女と彼女の生みの親であるMika Pikazoが所属する『THE MOON STUDIO』を設立。
ときのそら
普段から歌ってみたやピアノの弾き語りを披露し、多くの「そらとも」に愛される純真なバーチャルYouTuber。積極的にボカロPとのコラボ楽曲を公開しており、40mPやシグナルP、最近では「ダブルラリアット」で知られるアゴアニキなどが参加している。
瀬戸あさひ
よくラップしてる人。年末に行われた『Vtuber紅白歌合戦』ではトリを務めた。ミディちゃんとのコラボ楽曲が実はめちゃくちゃ良いので是非聴いて頂きたい。
馬越健太郎
自称天才俳優。 VRアイドルグループ・えのぐと同じ事務所である岩本町芸能社所属。2017年末のコミケで「馬馬馬越」を公開。下半身が馬であることを公にし、えのぐのファンを混乱の渦に叩き込んだ。女性のガチファンも存在するらしい。
ぼっちぼろまる
ゆるキャラひとりぼっちロックバンドとして活動中。V界隈では知る人ぞ知る名曲量産機。キャッチーなフレーズとウィットに富んだ歌詞が特徴的。一見ふざけた歌詞に見えるが、彼なりの“叫び”が常に軸にある。『Vtuber紅白歌合戦』で「ついにバズる時が来たぞ」と紹介され、現在チャンネル登録者数急増中。
ミディ
作曲系バーチャルYouTuberの走りであり、オリジナル楽曲文化にも多大な貢献をしたバーチャルYouTuber。「ハイカラ浪漫」をはじめ、V-TVのED曲提供など鋭意的に活動中。やはりクリエイター気質なのか、見るたびに3Dモデルがアップデートされて顔が良くなっていくのも筆者的には楽しい。
ミソシタ
“闇”を歌う全裸のバーチャルYouTuber。深夜に出会ったら体が硬直しそうなビジュアルだが、彼の提唱する「ポエムコア」は多くの人間の心を突き刺した。ポニーキャニオンから1stメジャーアルバム『ミソシタ』が発売されている。
かしこまり
歌うまバーチャルYouTuber。相方のパンディと罵り合いを繰り広げたり、基本的に酔っ払った状態で生放送したりしているが、歌声は間違いなく一級品。オリジナルソングが待たれる。
八月二雪
ボーカルのQキキ、ベースのjohn=hiveによる音楽ユニット。2018年2月デビューの古参。作曲バーチャルYouTuber・ミディやYACA IN DA HOUSEといった音楽家をアレンジャーとして呼んだリミックスアルバムを発売するなど、趣向を凝らした企画展開も魅力。