露骨な贋作キメラアプリ『フォートバトル行動ナイト』プレイレビュー

 バトルロイヤル系ゲームの大流行した2018年を締めくくるように、とんでもないバトロワアプリが現れた。そのアプリの名は『フォートバトル行動ナイト』。

 『フォートナイト』、『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)』、『荒野行動』と人気の3タイトルを混ぜ合わせた異様なアプリは、App Storeに登場後、SNS上で話題となった。

 キメラの如きアプリ『フォートバトル行動ナイト』は、はたしてどのようなゲームなのか? この記事ではゲームライター脳間寺院が『フォートバトル行動ナイト』を実際にプレイしてみた感想をお届けする。

オリジナリティは皆無、操作性は×

 タイトルでは”レビュー”などと大層な書き方をしたものの、『フォートバトル行動ナイト』のゲーム性について説明することはあまりない。

 なぜなら、本作は『荒野行動』や『PUBG』のようなバトロワ系ゲームと基本的に同じルールのゲームだからだ。100人で孤島に降り立ち、最後の1人まで戦う。それが『フォートバトル行動ナイト』だ。”フォート”と名に冠しているものの、建築要素はない。

 『フォートバトル行動ナイト』にオリジナリティはなく、他タイトルからそのまま持ってきたバトロワ要素は操作性が最悪な上、ゲーム中ですら流れ出す広告がイライラを加速させる。

 操作キャラは家の入り口にある小さな段差すらジャンプしなければ越えられない。なんなんだ、『スペランカー』なのか?

 そして、逆に急勾配の崖から落ちた場合は、ほぼ断崖の斜面を歩くようにゆ~っくりと滑り落ちノーダメージ。もはやため息が出る。

“単機モード”で気分はまるで『マトリックス』

 筆者は『フォートバトル行動ナイト』を体験すべく、アプリのインストール後さっそくゲームをはじめたのだが、どうも様子がおかしい。

 降下後に近くにいた他プレイヤーの動きがどうも不自然だ。銃も探さずに野原をウロウロしていたり、こちらが銃撃しているのに反応せずあらぬ方向に前進し続けたりしている奴らばかりだ。

 そうこうしているうちに筆者のキル数は5,6,7……とどんどん増えていく。どうやら筆者がゲーム開始前に選んだ”単機モード”は、ソロでバトルロイヤルをするという意味でなく、自分以外はボット(※)でバトルロイヤルを遊ぶゲームモードだったらしい。

※ボット……さも人間がプレイしているように見せかけて、プログラムで決められた通りに動くNPC。

 さっきまで私が対人ゲームだと思っていた『フォートバトル行動ナイト』は、実は99人のボットと戦う1人プレイ用ゲームだったのだ。私は『マトリックス』で自分の生きる世界が仮想空間だと自覚した時のネオの気分になった。(ちなみに単機モードでない通常のモードなら生きたプレイヤーとマッチングするが、それでもマッチ内にボットがいる)。

 嗚呼、また1人ボットが前進し続けて海に入水自殺していく。なんて悲しくて孤独なゲームなんだ、『フォートバトル行動ナイト』単機モード。ボクは沈んで消えた”なかずみ ともこ(※)”を尻目に、銃を手に取ってドン勝を手にした。

※このゲームのデフォルトネームは非常に不自然な日本人名になっている。

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