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D&G、PR動画と“侮辱的発言”で上海ショー中止&品物が中国全土から消えた その背景事情を探る

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 11月21日、ドルチェ&ガッバーナが上海で開催予定であったファッションショー「THE GRATE SHOW」の延期を当日発表し、その後文旅部(中国国家機関)より正式に中止するとアナウンスした。

 事の発端は、18日に公開されたショーに関する中国向けのPR動画であった。自社のインスタグラムに投稿された動画は、赤のドレスを身にまとったアジア系女性が箸で食事をするもの。映像は第3弾まであり、タイトルは「お箸で食べよう」。

 第1弾は箸でピザを食べようとしたところ、「この小さな棒状の食器をどのように使って」「私たちの偉大なるマルゲリータピザを食べるのか」などの字幕が入り、モデルの女性はぎこちない手つきでピザを食べていく。わざわざ箸を「棒」と表現し、アジア文化を冒涜するかのように受け取れなくもない映像だ。

 第2弾はスパゲッティ、第3弾はカンノーロ(リコッタチーズやチョコレートなどを刻んでパイ生地に包み筒状にしてカリカリに焼いたシチリアの伝統菓子)を箸で食べるのだが、第3弾の伝統菓子に至っては「箸で挟む」「君たちにとっては大きいんじゃない」と字幕が入り、モデルの女性が菓子をひとくち口に入れると「これでイタリアにいる気分」「いや、君がいるのは中国だ」といった具合なのだ。

(出典:識装)

 この動画を見たあるネットユーザーが、D&GのデザイナーであるStefano Gabbana氏のインスタグラムへ抗議の投稿をした。するとStefano Gabbana氏は「今後、世界のどこへ行っても中国は汚物だと言うことにするよ」と、英文中のChinaの5文字を汚物のイラストで表現した。さらに「ははは(笑)君は僕が炎上を恐れていると思っているのかい」と怒りの火に油を注ぐ発言をしたのだ。

(出典:毎経網)

 このやりとりが載ったスクリーンショットはすぐさま中国のSNS「微博(Weibo)」で拡散。転送件数は16,000件に達し、「消え失せろ!」と、ネットユーザーたちの怒りを込めた5,000を超えるコメントが寄せられた。

 そして、D&GのデザイナーStefano Gabbana氏はネットの反響を受けてか、インスタ上で「アカウントが乗っ取られた。現在弁護士が対応中だ。私は中国と中国文化を愛している。このようなことが起き、非常に残念だ」というコメントとともに「Not Me」と書かれた画像をアップした。

(出典:毎経網)

 しかし謝罪は手遅れだったようだ。ファッションショー当日21日の正午過ぎから、出演予定だったチャン・ツィイーなど多くの有名人が「微博」でショーへの不参加を続々と表明し、中国のモデル事務所などもこぞってショーへの参加を見送ると発表したのだ。

      
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