新MacBook Airは誰にでも勧められる優等生! そのアップデート内容に迫る

新MacBook Airアップデート内容に迫る

1台目にも2台目にもオススメの新MacBook Air

 かつて「圧倒的に薄く、軽いMac」として登場したMBAだが、実は今回のモデルは現行機種のMBP13インチよりもわずかに厚い。新MBAは、既存のラインアップのなかでどのような立ち位置のMacといえるのか?

 そもそもMBAは生まれた背景からしてもかなり特殊なノートブックだ。Appleのノートブックはコンシューマ向けのMacを「MacBook」、プロ用のMacを「MBP」と定義されていた。この定義が生まれたのが2006年ごろのことである。その後2008年に、最軽量・最薄をうたう新たなノートブック「MBA」が生まれ、その躍進により2010年以降「MacBook」のラインはアップデートが途絶えたのだが、MacBookが2015年に5年ぶりのアップデートを果たすと、今度はMBAのアップデートが途絶えた。この間、iOSデバイスの大型化もあり、様々なインチ数のAppleデバイスが世に送られることとなった。今回3年ぶりにアップデートされたMBAに11インチの姿がなかったのは、前述のMacBookやiPad Proがあるからだろう。

 「一番軽くて薄いノート型Mac」を求めるならば、MacBookを購入するのがおすすめだ。12インチのディスプレイとフルキーボードを備えながら最厚部13.1ミリ、重さは920グラムと1キロを切る。CPUはモバイル用のためパワフルな用途には不向きだ。またインターフェイスがUSB-Cポート1機のみのため、接続機器の多いユーザには不便なこともあるだろう。

 「パワフルなノート型Mac」が欲しいなら、MBPシリーズを買っておけば安心だ。13インチは4コア、15インチは6コアのCPUがフルに力を発揮する。画像・動画の編集にはもってこいのモデルだ。インターフェイスもThunderbolt 3ポートを2機(上位機種は4機)備え、カメラや外部ディスプレイなどを接続する際にも安心だ。またオプションとしてCPU・メモリ・ストレージのスペックを細かく変更できるので、自身の求めるカスタマイズを施せるのも魅力だろう。

 この2機種はそれぞれ「軽量」と「パワフル」に特化しているが、これらの魅力を併せ持つのが新MBAであるといえるだろう。12インチよりも大きい画面を持ち、Thunderboltポートを備え、なおかつ重さはMBP13インチよりも120グラム軽量だ。また下位機種はRetinaディスプレイを備えるMacの中でもっとも安い。初めてMacを買うユーザの「1台目」のMacとしても、またすでにメインマシンを持っているユーザの「2台目」のMacとしてもおすすめできる。

 11月7日より販売開始なので、近くのApple Storeで直接見てみるのもよいだろう。下位モデルは13万4800円、上位モデルは15万6800円(ともに税別)だ。

■白石倖介
テック系月刊誌の編集者を経て、フリーライターとして活動中。Mac・iOSに詳しい。最近の興味対象は人工知能・VR・メディアアートなど。趣味は風景撮影。主にTwitterにいます。TwitterBlog

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