ANREALAGE×ライゾマ×サカナクション山口がタッグ ファッションとテクノロジーが融合したコレクションを見た

ANREALAGE×ライゾマ×サカナクション山口がタッグ ファッションとテクノロジーが融合したコレクションを見た

 10月19日、都内会場にてファッションブランド・ANREALAGEが、ブランド立ち上げ15周年目を節目としたコレクションを発表した。

 同コレクションは、東京で開催されるファッション・ウィークである”Amazon Fashion Week TOKYO”の期間中に行われるAmazon Fashion主催のプログラム”AT TOKYO”の一環として行われた。次のシーズンのトレンドを牽引するコレクションであり、さらにはANREALAGEが4年ぶりに東京でショーを開催するとあり注目が集まったイベントである。

 コレクションは「A LIGHT UN LIGHT COLLECTION」と銘打ち、ファッションとテクノロジーを融合したコレクションを、アーカイヴを交えて発表。音楽にサカナクションの山口一郎ら、演出は真鍋大度らライゾマティクスリサーチが担当し、音×ファッション×光が空間を華やかに彩った。山口、真鍋らとのタッグはパリコレクションから続いており、4年ぶりの東京凱旋で、東京を代表するクリエイターが集結した。

 会場は円環状の中央に白く長い壁が置かれている。ピアノの旋律とともにショーが始まると、間も無く体に響くほどの重低音が流れる。電子音で刻まれるビートに合わせ19SSを含めたコレクションをまとったモデルが登場した。それぞれが暗闇の中、白い壁の前に立つと強い光が当てられる。すると、モデルがその場を去った後、モデルの影が残された壁が現れる。光と影を使った演出で、森永が追い求め、服に昇華してきた想いをインスタレーションで魅せる。

 さらに白壁を使った演出は続く。壁にモデルを一体化させるように服に直接柄を投影し、ファッションとして成立させる演出、スマートフォンでフラッシュ撮影すると色が変化する洋服など、「A LIGHT UN LIGHT COLLECTION」を象徴する演出がなされた。

 動く人物と光の演出、スマートフォンのフラッシュというデジタル分野を取り入れた演出はライゾマティクスリサーチの得意分野である。ANREALAGEが掲げるブランドの方針とも一致し、森永の世界観をくまなく表す空間を創り出した。さらに加わるのは山口の独特なビートを刻む音。ショーの後半にはサカナクションの『ユリイカ』が女性ボーカルのカバーで流れ〈ここは東京」という歌詞が繰り返される中、これまでのシーズンのコレクションを身にまとったモデルが登場した。

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 白壁に投影されるのは、これまでの軌跡を示すかのような年数を意味する数字。過去から現在の2018という数字までを辿るように小さな白い光が数字の上を移動する。4年ぶりに戻ってきた東京、そして森永の個性を創り上げた東京、節目としての東京でのショー。全てを象徴するかのような演出でフィナーレを迎えた。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

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