リセール機能で悪質な転売業者封じも 「LINEチケット」使用レポート

 近年、人気のあるチケットは手に入れることが困難なケースが多く、悪質な業者を含めて、不正な転売や買い占めが問題になっていた。それを100%電子チケットによって解決したのが「公式リセール機能(2次販売)」だ。各チケットごとに、リセールの可否、リセールの販売価格は主催者側によって決められており、安全、安心にチケットを売り買いできる仕組みがつくられている。

 今年、4月に経産省が発表した「キャッシュレス・ビジョン」によると、2015年時点で、日本のキャッシュレス比率は18.4%であった。これは、韓国89.1%、中国60%、アメリカ45%などとくらべて低い数値だ。政府は、2025年までにキャッシュレス比率を40%まで上げることを目標としている。「LINEチケット」はこのような流れで誕生したサービスだ。これから数年で、キャッシュレスは劇的に進んでいくだろう。

 「LINEチケット」では今後、追加されていく機能として、LINE MUSICとの連携、各スポーツジャンルのチケット取り扱い、LINE公式アカウントとの連携、ユーザーの趣味に合わせたオススメ情報の配信、座席指定購入などを予定している。新しいサービスが定着していくには、安全・安心・簡単・便利をユーザーに実感してもらう必要がある。どのようにして、「LINEチケット」が安全・安心・簡単・便利を提供していくのか、これからの動きに期待がかかる。

■吉川敦
フリーライター。音楽と言葉が大好物。憧れの人物はアインシュタインとエルキュール・ポアロとアンディ・ウォーホル。

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