Samsungの折り畳み型スマホはタブレットにもなる? 中国・韓国メーカーで技術革新進む
競合他社も特許を申請
折り畳み型スマホは、実のところ、Samsungだけが開発を進めているわけではない。競合他社も類似したアイデアの特許を申請しているのだ。こうしたなか、オランダのテック系メディア『LetsGoDigital』は、13日、折り畳み型スマホに関する各社の特許をまとめた記事を公開した。
まず、Samsungは2018年9月20日付で最終製品案に近いと思われる特許を申請している。その特許では、2017年12月に申請した特許に比べてヒンジの耐久性が強化されている。また、特別なセンサーを使って、スマホがどのくらい折れ曲がっているのかも検知するようになっている(トップ画像参照)。
中国メーカーOppoも、2018年4月と今月に折り畳み型スマホに関する特許を申請している。今月に申請された最新の特許では、端末本体に対するディスプレイの占有面積が大きいベゼルレスタイプの設計を採用している(下の画像参照)。ちなみに、同メーカーは最近ディスプレイに指紋認証機能を埋め込んだ「OPPO R17」をリリースしていることから分かる
ように、最先端テクノロジーをスマホに実装することに関して積極的な姿勢を示している。
画像出典:LetsGoDigital「Opvouwbare smartphone van Samsung krijgt tablet functie」
韓国メーカーLGとモトローラに関しても、それぞれ折り畳み型スマホに関する特許の申請が確認されている。以上のようにAndroidスマホを開発する主要メーカーが折り畳み型スマホの開発を水面下で進めていることから、Samsungがこの製品カテゴリーのスマホをリリースした場合、件のカテゴリーの端末が相次いでリリースされる可能性がある。それゆえ、2019年のスマホのトレンドは、折り畳めるディスプレイになるかも知れない。
トップ画像出典:LetsGoDigital「Opvouwbare smartphone van Samsung krijgt tablet functie」
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi