「ニンジャガム」が演出する駆け引きと戦術性! Switch向け対戦アクション『Ninjala』プレイレポ

新作対戦アクション『Ninjala』プレイレポート

操作は簡単ながら、戦術性の深さが見え隠れする一本

 今回出展されたデモは4人対戦で、製品版で可能とされる8人対戦はできなかったが、それでも十分に「ニンジャガム」を用いた独特なバトルを体験することができた。特に真っ向勝負を繰り広げればいい訳ではない、ルール周りの巧妙さが素晴らしく、アクションゲームに苦手意識のあるプレイヤーでも楽しめる環境を作り出している。

 「IPPON!」を狙うに当たっての緊張感も格別だ。一人の相手に攻撃を当てるにも、チャージを始めればその場に留まってしまうので、別の相手に後ろから不意打ちを喰らう恐れがある。そうならないように状況を見極め、ガムで捕縛するタイミングを考えたり、或いはチャージは狙わず普通に攻撃するなど、やることは簡単なのに、考えるべきごとが沢山ある部分にリスクとリターンを考え抜いた作り込みが光る。

 操作も簡単で、ガムによるアクションのほか、ジャンプに緊急回避と言ったものが概ね揃ってはいるものの、いずれも連続してテンポ良く繰り出せる訳ではなく、やや短めながら間が発生するようになっているので、しっかりと相手の出方を見極めながら立ち回っていく必要がありそうだ。

 試遊時間も工夫されており、まず始めにプロモーション映像を紹介してからのルール、操作解説を行い、その後に練習を兼ねた対戦を二回、その後に本番となる対戦を一回と、初めて遊ぶプレイヤーを入念に配慮する構成になっていたのも好感触。試遊後、参加したプレイヤーには本物の「バルーンカタナ」が貰えるほか、本番の対戦で優勝できたプレイヤーには「オリジナルTシャツ」が贈呈されるなど、サービス精神旺盛な姿勢も現れていた。

 見た目はポップ、操作も簡単ながら、非常に深い戦術性を秘めた作品になっている事が予感された本作は、Nintendo Switchで2019年春に発売予定。少し変わった対戦型アクションゲームをお求めなら、要チェックの一作だ。また、E3の時より公開されているプロモーション映像も、主題歌(?)がとても印象的なものになっている。こちらも是非。

■シェループ 
新旧構わず、色んなゲームに手を伸ばしては積みゲーを増やし続ける人。コソコソとゲームライターとしても活動し始めた。2D、3Dのアクションと手強めの戦略シミュレーションが大好物。最近、『スプラトゥーン』のジャッジくんが気になって仕方がない。
Twitterアカウント(@shelloop

■Ninjala
ジャンル:ニンジャガムアクション
対応機種:Nintendo Switch
発売・販売:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
発売日:2019年春予定
公式サイト:http://www.ninjalathegame.com/

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