【シャドウ オブ ザ トゥームレイダー】ララ・クロフトの成長を描く、リブート版最終章の魅力とは?

 スクウェア・エニックスは9月14日、PS4/Xbox One/PC向けソフト『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』を発売する。本作は『トゥームレイダー』(2013年)から端を発するリブート版ストーリーの最終章。前作『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』を経て、未熟な駆け出し考古学者「ララ・クロフト」の成長した姿がシリアスなテイストで描かれる。

 リブート版最終章というだけあって大きな注目を集めているが、一体どのように新しくなったのか気になるユーザーも多いのではないだろうか。そして個人的に気になるのは、「『トゥームレイダー』シリーズ未経験者でも楽しめるか」という点だ。さっそく『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』の概要や魅力を解説する前に、『トゥームレイダー』シリーズの歴史をおさらいしてシリーズ全体の特徴を確認しておこう。

誕生から20年を超えて愛される『トゥームレイダー』

 日本では1997年にPS用ソフトとして誕生した『トゥームレイダー』は、発売から実に20年を超えて展開が続く息の長いゲームシリーズだ。基本的なゲーム内容は、女性トレジャーハンター「ララ・クロフト」が世界中を巡りながら古代文明の謎に迫るアクションアドベンチャー。3Dで立体的に描画された箱庭フィールドを自由に探索し、要所でギミックを解いたり狂暴な敵と戦闘を交えたりと、発売当時から三人称視点アクションゲームの名作として評価を重ねてきた。その人気の高さからビデオゲームの壁を超えることになり、2001年にはハリウッド女優アンジェリーナ・ジョリー主演による実写映画が公開されている。

 シリーズ初期はPCや家庭用ゲーム機向けにソフトが発売されたが、後に携帯型ゲーム機(GBA)やiOS/Android向けスマートフォンアプリでも新作がリリース。2013年発売の『トゥームレイダー』は、初代作を新たな着眼点から最新技術で作り直したリブート版で、累計売上1000万本(シリーズ最高セールス)を記録し話題を呼んだ。ちなみにリブート版に基づいた『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(2018年3月公開)では、主演のアリシア・ヴィキャンデルがララ・クロフトを演じている。2013年以降のシリーズ作品はリブート版のストーリー内容に沿って制作されているので、90年代後半~2000年代前半のシリーズ作品を知らないユーザーでもプレイしやすいのではないだろうか。

主なシリーズ作品

トゥームレイダー
トゥームレイダー2
トゥームレイダー3
トゥームレイダー4 ラストレベレーション
トゥームレイダー5 クロニクル
トゥームレイダー アニバーサリー
トゥームレイダー(リブート版)
ライズ オブ ザ トゥームレイダー
シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(最新作)

多様化したアクションとララ・クロフトの成長に注目

 『トゥームレイダー』シリーズはフィールド内を移動するアクション要素と、仕掛けや罠を頭を使って解き明かすパズル要素が楽しめる作品だ。その点を踏まえると、『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』はアクション性に加えて、パズル要素を含めた「探索」が進化している印象を受けた。ド派手なアクションで縦横無尽に駆け回るよりかは「謎だらけの危険な遺跡をじっくり慎重に調査する」という表現がピッタリだ。普段からアクションゲームに親しんでいるユーザーはもちろん、時間をかけてギミックを解くパズルアドベンチャーが好きなユーザーにも手を取ってもらいたい。

 とは言え、随所では野生動物やならず者集団との戦闘も発生するので、探索一辺倒ではなく緩急がしっかりつけられている。こうしたララ・クロフトの生命を脅かす敵との戦闘では、木々や茂みに隠れながらキルを狙うステルスアクションも可能となった。この要素は、遺跡だけでなく豊かな自然と生き物が住まうジャングルへと冒険の舞台を移した『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』ならではのポイントと言えるだろう。他にも水中への潜水やロープを用いたラぺリングは本作より実装されたアクションであり、ララ自身が肉体面でも成長を遂げた姿が感じ取れる。過去のシリーズ作品を遊んでいなくても、『トゥームレイダー』シリーズに共通するアクションとパズル、そしてこの両者を内包するアドベンチャー性は十二分に堪能できるはずだ。

 2013年の『トゥームレイダー』発売から早5年、ララ・クロフトが女性として成長を遂げるドラマ性にフォーカスしたリブート版は一旦の終わりを迎える。今後におけるシリーズ動向に大きく期待する前に、まずは最新作『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』をプレイして一人のトレジャーハンターの人生に寄り添ってみてはどうだろうか。

シャドウ オブ ザ トゥームレイダー -パイティティへようこそ:ウォークスルー映像 日本語字幕版

■龍田 優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。
Twitter:@yuki_365bit

シャドウ オブ ザ トゥームレイダー 【CEROレーティング「Z」】 – PS4

■ シャドウ オブ ザ トゥームレイダー SHADOW OF THE TOMB RAIDER
発売日:2018年9月14日(金)予定
対応機種:Xbox One / PlayStation®4 / PC(Steam®)
※Xbox One X / PlayStation®4 Pro 対応
※Xbox One、PC(Steam®)版はダウンロード販売のみとなります。
希望小売価格:通常版 7,980円+税(パッケージ/ダウンロード) / デラックスエディション 9,000円+税 / クロフトエディション 11,880円+税 / シーズンパス 3,500円+税
ジャンル:アクションアドベンチャー
開発:Eidos Montreal, Crystal Dynamics

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