ハローキティは仕事を“全部”選んでいた？　YouTuberデビューで衝撃本音トーク続々

　さて、そんなキティがYouTuberとなり、いったい何を発言するのかと思いきや、第一回目の『「YouTubeはじめてみたよ」の巻！』の自己紹介動画は、「仕事を選ばない」という世間の声に対してのアンサーだった。キティはこれまで、X JAPANのYOSHIKIと融合した「YOSHIKITTY」や、「ガンダムキティ」、頭が割れる「ルービックキューブキティ」など、奇抜ともいえるコラボにも積極的に挑戦してきた。果ては、武藤敬司とのコラボでレスラーになったり、砂から顔を出してゆらゆらと揺れる海水魚・チンアナゴとコラボしたり、レディー・ガガとのコラボでは足の長いキティに変身したりと、そのイメージを壊しかねない“体をはった”仕事さえこなしてきた。

　そうした遍歴について、キティは「一個言いたいのは、"選ばない"っていうか、むしろ全部"選んでる"」「"やりたいことは全部やる"そういうのがキティらしさ！」と説明。しかし、これまで多くを語らなかったため、それが世間に伝わらなかったと考え、今回YouTuberになることを決心したのだという。「やりたいことをやって、自分らしく生きるみたいな」という発言は、海外セレブたちも通じる自由な人生観が垣間見えるではないか。

　次にアップされた、『たこ焼キティやで～【キティのお仕事紹介】』動画では、自身の仕事は観光大使のような側面があり、ご当地の名産品などになりきるのはライフワークだと発言。キティ曰く、"憑依型女優"とのことだ。そして、大阪のご当地キティである「たこ焼キティ」に憑依し、落語のように一人二役で、標準語と大阪弁を使い分け会話するというエキセントリックな対談を展開した。様々なコラボが、自身を“女優”と位置付けたうえでの高い職業意識から生まれていることが判明したのは、キティラーにとっても目から鱗だったのではないだろうか。

　キティの動画では他にも、「事務所」や「マネージャー」というワードが出たり、「キティはベテランで芸歴けっこう上、ベテランっていう事実に甘えちゃってたと思っていて」や「キティもけっこう"エゴサ"とかもするんだけど」などと発言するなど、活動の裏側が伺えるような本音トークが繰り広げられている。友達のみんなを部屋に呼んで配信すると楽しそう、とも語っていたので、今後はサンリオの後輩キャラクターや、これまでコラボしたキャラクターとの共演も期待できそうだ。YouTuberとしても、人々の予想を超えるような斬新なコラボを行ってくれるに違いない。

（文＝本 手）