『半分、青い。』創作マンガが流行? イラストや実況だけではない、独自のSNSの楽しみ方が浸透
現在放送中の連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK総合)が、全156話のうち100話を突破し、9月29日の最終回に向けてより一層の盛り上がりを見せている。
『半分、青い。』は、開始から現在まで20%前後の高視聴率をマークし続けており、これに比例して、地上波放送の朝8時台には、Twitterにハッシュタグ「#半分青い」が必ずと言っていいほど浮上。いまやSNSでのテレビドラマやバラエティ番組の“実況”が当たり前となっており、なかでも昨シーズンの土曜ナイトドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)は、異常な盛り上がりで2度の世界トレンド1位を獲得するなど、現在、ドラマにとってSNSは、話題作りとして必須なツールとして機能している。
朝ドラ放送終了後の、情報番組『あさイチ』では初代キャスターの井ノ原快彦(V6)、有働由美子アナウンサーが2013年放送の『あまちゃん』(NHK総合)より、“朝ドラ受け”を続けており、キャスターバトンタッチのタイミングとなった『半分、青い。』でも、博多華丸・大吉の2人と近江友里恵アナウンサーが変わらぬ熱い“朝ドラ受け”を継続している。この受けが、SNSでの感想戦へのスタートの合図になっているようにも思える。
さらに、『半分、青い。』のSNSには「#半分青絵」というイラスト、そして読者が自ら物語を創作した漫画をアップするハッシュタグがある。もちろん、ほかの民放ドラマにもイラストをアップするファンは多数いるのだが、『半分、青い。』はそれらと比較しても高いイラスト人気を誇り、漫画という新たなスタイルも生み出している。
その一つの大きな要因として考えられるのが、「東京・胸騒ぎ編」をメインに登場する少女漫画家・秋風羽織(豊川悦司)の存在だ。彼の作品に憧れ、鈴愛は漫画家を夢見ることになるのだが、『いつもポケットにショパン』をはじめとした漫画家・くらもちふさこの作品が実際に多く登場する本気の姿勢も、『半分、青い。』のイラスト人気に火をつける一つの要因だったのではないだろうか。