けやき坂46、舞台『マギアレコード』に挑戦する意義とは? グループの位置付けから考察

 配信一周年を迎えたスマートフォンアプリゲーム『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』が、アイドルグループ・けやき坂46(通称:ひらがなけやき)主演で舞台化が決定し、2018年8月24日から9月9日までTBS赤坂ACTシアターで上演される。

 『マギアレコード』(以下マギレコ)は、2011年に放送されたアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』(以下まどマギ)の世界観を舞台に、新たな魔法少女たちの物語を描いたスマホゲーム。カルト的な人気を誇る『マギレコ』は、ファンの間でアニメ化が待望されていただけに、先にアイドルが演じる舞台化になったことで論争が巻き起こり、いっそう注目されることになった。

『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』公式HP

 『まどマギ』が一大ブームを巻き起こした理由は、今までの魔法少女ものの概念を破壊し、予想がつかないダークな展開を持ち込んだことが挙げられる。マスコットのような地球外生命体のキュゥべえに、願いを叶えた代償として「魔法少女」となる契約を交わし、魔女と戦う使命を課せられる少女たち。傍観者として関わっていく主人公の中学生・鹿目まどかを中心に過酷な運命が描かれる。言うなればこれは悪魔の契約の物語で、魔法少女たちは何らかの形でメンタルを壊し、いずれ魔女となり仲間同士で命を奪い合う。その最中にもキュゥべえは、魔法少女として優れた資質を持つまどかを勧誘し、転校生の暁美ほむらがその契約を阻止していく。契約を交わす理由、まどかとほむらの関係など、驚愕の事実が次々と判明し、そして続編となる劇場版では絶望的な展開を迎える。かわいい絵とは裏腹に、なぜ人は悪魔になっていくのかが見事に描かれた傑作といえよう。

 以降『まどマギ』シリーズからは様々な外伝が生まれた。その一つが『マギレコ』である。原作アニメのプロデューサーである岩上敦宏は、「アニメの新作までまだもう少し時間がかかりそうなため、『まどか☆マギカ』のキャラクターが活躍するタイトルを作りたいというアイデアがきっかけ」とその誕生の経緯を語り、2017年8月22日にアニプレックスよりスマホゲームとして配信が開始される。『マギレコ』は、『まどマギ』の見滝原市とは別の町である神浜市を舞台に、妹の病気を治すために魔法少女になる決断をした新キャラクター・環いろはを主人公に、魔法少女たちと共にいろはの妹”うい”を探し、奇妙な力によって魔法少女たちが集まるこの町の謎を解明していく。『まどマギ』のほむらたちもこの町に辿り着き、2つの町の魔法少女が交差していくストーリーもあり、『まどマギ』ファンにとって大事な新シリーズとなっている。

 さて、そんな『マギレコ』をけやき坂46が舞台化する意義とは何なのか。

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