夏フェスの支払いは電子マネーが主流に? 完全キャッシュレスの時代も間近か

夏フェスは電子マネーが主流に

 2016年、バルセロナで開催された大規模フェス「Sonar」で、決済機能付きリストバンドが採用された。電子チップの入った入場パスのリストバンドで、完全キャッシュレスを実現したものだ。日本の夏フェスでも、「Sonar」のような入場パスと電子マネーが一体化したものを採択してくれれば、さらに快適なフェスになるはずだ。

 2017年のフェスで最大の入場者になったのは「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」。開催4日間でのべ27万4000人が集まった。大型フェスに電子チップの入った入場パスを全面導入するにはいろいろと問題があるかもしれないが、来場者に与えるホスピタリティはコストを凌ぐ効果があるだろう。

 イギリスのサイト「Festival Insights」が、世界のフェスを環境保全、動員数などをもとにランキング化した「Festival 250」を発表している。最新のデータでは、「FUJI ROCK FESTIVAL」が昨年に引き続き3位に選ばれた。「SUMMER SONIC」も、東京が昨年の71位から48位に、大阪が94位から56位に順位を上げている。日本の夏フェスが、より世界基準の夏フェスに定着していくには、電子マネーが重要なキーワードになってくるかもしれない。

■吉川敦
フリーライター。音楽と言葉が大好物。憧れの人物はアインシュタインとエルキュール・ポアロとアンディ・ウォーホル。

(写真=松田広宣)

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