シリーズ30周年を飾る『イドラ ファンタシースターサーガ』 スマホで進化も「原点回帰」がテーマ?

 家庭用ゲーム作品から派生し、スマートフォン向けアプリとしてリリースされたタイトルは他にも存在する。有名どころで言えば、横スクロールアクションの楽しさを上手く取り込んだ『スーパーマリオラン』や、どうぶつ達との触れ合いを軸にスローライフがデザインされた『どうぶつの森 ポケットキャンプ』だ。どちらも最初は家庭用ゲーム作品として生まれ、モバイル端末で遊びやすいようにUI(ユーザーインターフェース)が一新されたり、ゲームシステムにも幾つか変更が加えられている。

 家庭用ゲーム作品を原作に持つスマートフォン向けの人気アプリは、プラットフォームは変われど、従来のシリーズファンを楽しませてきた。加えて、それまでシリーズ作品に触れてこなかった新規ユーザーを獲得することにも機能している。そして、『イドラ ファンタシースターサーガ』が、これまで以上に多様なユーザー層へシリーズ全体の魅力を訴求する可能性は十分にありえるだろう。あえてコマンドバトル方式に原点回帰することで、アクション操作に慣れたシリーズファンや新規ユーザー層にとっても、新鮮な作品となりそうだ。

■龍田 優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。
個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。
Twitter:@yuki_365bit

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