『ソニックマニア プラス』爽快ハイスピードアクションが楽しめる2Dソニックシリーズ集大成の魅力

 セガゲームスが7月19日、ソニックシリーズ最新作『ソニックマニア プラス』(PS4/Nintendo Switch)を発売した。本作は2017年8月にダウンロード用ソフトとして誕生した『ソニックマニア』に、新キャラクターや新モードを追加したアッパーバージョンだ。そして特筆すべきは、3Dグラフィックをフル活用したスピード感溢れる作品が多かった近年のソニックシリーズに対し、『ソニックマニア』シリーズは2Dグラフィックにこだわった作りになっている点だ。そこで本稿では、古き良き2Dアクションにあえて特化した『ソニックマニア プラス』の魅力を、ゲーム性やバックボーンを踏まえながら明らかにする。

『ソニックマニア・プラス』プロモーション映像

2Dソニックシリーズの集大成

 そもそも、セガの看板キャラクターを務める「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」は一体どんなキャラクターなのか。まずはソニック誕生の簡単な歴史を振り返った上で、『ソニックマニア』シリーズについて言及したい。

 2018年から遡ること27年、1991年当時のアクションゲームを象徴するキャラクター「マリオ」に対抗する形でソニックは誕生した。青い体色に鋭い眼光を備えたハリネズミのキャラクターデザインは年を経るごとにブラッシュアップされ、現在もゲーム業界の第一線で活躍している。

 そんなソニックの初登場作品で主役を飾った『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』(セガ)は、操作キーを左右に押し続ければ高速で走り続けるソニックの姿が、多くのユーザーにインパクトを与えた。それまである種の常識であった「敵キャラや仕掛けの動作を見ながらゆっくり攻略する」アクションゲームの作風とは違い、荒削りではあるがスピード感を前面に押し出した『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』は、世界規模でメガドライブの販売台数をけん引するキラータイトルとなる。その後ソニックシリーズは横スクロールアクションを主軸に据えた作品と共に、レーシングゲームやピンボール、3D格闘ゲームなど多様なジャンルに渡って展開される。1998年にはソニックシリーズ特有のスピード感を継承した3Dアクション『ソニックアドベンチャー』が誕生した。

 『ソニックマニア』シリーズは、簡潔にまとめると2Dソニックシリーズの集大成といえるだろう。グラフィックはメガドライブ時代のソニックシリーズを意識した完全2Dで、プレイ可能なステージも各ナンバリングタイトルや派生作品から人気の高いものを収録している。またソニックとその仲間であるテイルスやナックルズが行うアクションも同様だ。

 加えて、2Dソニック作品の濃縮されたエッセンスを取り入れながらも、各ステージのリファインやストーリーモードの存在によって、『ソニックマニア』は全世界で100万本を超えるセールスを記録した(週刊ファミ通)。それから1年を経て本日発売を迎えた『ソニックマニア プラス』には、新たなプレイアブルキャラクターと新モードが追加されている。

新たな仲間の登場

 既存のプレイアブルキャラクターに加え、改めて使えるようになったのが「マイティ」と「レイ」だ。どちらもソニック同様実在の動物がモチーフで、マイティはアルマジロ、レイはムササビである。ゆえに固有アクションもそれぞれ異なっており、地面を叩きつけて攻撃したり隠されたアイテムを見つけられるマイティと、風に乗って滑空しながら移動するレイは、その使用感もそれぞれ異なる。キャラクターはステージ毎に変更できるので、自分に合ったキャラクターを選んで好きなようにステージを攻略できるだろう。

 『ソニックマニア プラス』でお披露目となる「アンコールモード」では、オリジナル版『ソニックマニア』からステージギミックが変更されたほか、本モード専用の特殊なストーリーも楽しめる。また前述したマイティとレイも含め、操作キャラクターのチェンジがステージ途中でも行えるようになった。同時にグラフィックのカラーリング変更も可能なので、2Dソニックシリーズ未体験ユーザーや、既にソニックシリーズに親しんでいるオールドゲーマーも、いつもと違った感覚で遊べそうだ。

 『ソニックマニア プラス』のパッケージ版(PS4/Nintendo Switch)は、メガドライブ風のデザインがあしらわれたリバーシブルジャケット仕様。また特典として、キャラクターイラストや設定資料が掲載されたファン垂涎のアートブック(全36P)、ゲーム内楽曲を収録したサウンドトラックも付属する。久しぶりに爽快感あふれる2Dアクションに触れたいソニックファンや、今までソニックシリーズを遊んだことがない新規ユーザーも、この機会に手に取ってみてはどうだろうか。

■龍田 優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。
Twitter:@yuki_365bit

ソニーマニア・プラス – PS4

■『ソニックマニア・プラス』
プラットフォーム:Playstation 4 / Nintendo Switch
発売日:2018年7月19日
価格:4,490円(税別)
パッケージ内容:ゲーム本編『ソニックマニア』+「アンコールパック」にアートブック・サントラCD、リバーシブルジャケット、外箱が付属
公式サイト:http://sonic.sega.jp/SonicMania/

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる