ゲームは映画の世界を超えた? 小島秀夫『DEATH STRANDING』にハリウッド俳優が続々
米開催のゲームの展示会「PlayStation E3 2018 Showcase」にて、『DEATH STRANDING』の最新トレーラーが公開され、『007 スペクター』『ロブスター』のレア・セドゥと『地上最強の美女!バイオニック・ジェミー』のリンゼイ・ワグナーが出演することが明らかになった。
本作は『メタルギアソリッド(MGS)』シリーズの生みの親であるゲームクリエイター小島秀夫が手掛ける発売日未定のPlayStation4用ソフトウェア。『ウォーキング・デッド』のノーマン・リーダスをはじめ、『ハンニバル』のマッツ・ミケルセン、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロなど、ハリウッドで活躍する名だたるメンバーが出演している前代未聞のゲームだ。
日本の皆様へ
おはようございます。
「DEATH STRANDING(日本ではデススト)」をお楽しみに。 pic.twitter.com/8kABT3Rd1i
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) June 14, 2018
さらにあわせて公開された日本語吹き替え版トレーラーでは、サム役に津田健次郎のほか、大塚明夫、井上喜久子、水樹奈々が起用されていることが明らかに。言うまでもないが、大塚はスネーク役、井上はザ・ボス、ローズマリー役ほか、水樹はラ・パス役で『MGS』シリーズに出演していたこともあり、小島ファンから歓喜の声が上がっている。
まだまだストーリーは謎に包まれているが、今回の8分超えのトレーラーでプレイシーンらしき映像が初お披露目。映像には、リーダス演じる“伝説の運び屋”サム・ポーター・ブリッジズ(プレイヤー)が、人のような形のものなどを、水面や崖を歩きながら“運ぶ”姿が収められている。血まみれになった足から爪を剥がすなど痛々しいサムの姿も見受けられ、サムは正体不明の怪物に見つからないように息を潜めながら“何か”を運んでいくミッションを託されているのではないかと考えられる。
また新キャストに関する少しの情報も本トレイラーで明らかに。まずセドゥが演じる女性は、サムと同様、生物を急速に老化させる雨への特殊な耐性を持っている人物であることがわかる。昨年IGNのインタビューで小島は、この世界の人間はほとんど防御服を着ているがサムだけは特殊だと明かしており、「泣いていたのがヒントです。あれは悲しくて泣いているわけではないんです」とコメントしていた。セドゥ演じる女性もサムのように雨の後に涙を流していた。
セドゥ演じる女性はサムの涙を見て「カイラル・アレルギー」であり、サムを「DOOMS」だと判断する(“doom”は英語で、運命や凶運、破滅、死を意味する)。これらの言葉は未だ謎のままだが、本トレーラーでこの雨が「時雨(ときう)」という名前で、“触れた物の時間を進めるが全てを消し去るわけではない”ことが説明された。さらに、「クリプトビオシス」という幼虫のようなものを食せば「時雨」に耐性がつくらしい。この「クリプトビオシス」は、昨年12月に公開された第3弾予告でサムが吐き出した虫とも似ている。
そしてワグナー演じるもう1人の女性も謎に包まれたままだが、3分40秒あたりに写っていた3人の家族写真には、彼女らしき女性と、サムと思しき男性、そして子供が写っていた。小島は「今回、ある必然性によって、3Dスキャンしたリンゼイさんを若返らせるという作業をしました」とコメントしていたが、もしかしたら「時雨」が彼女に何か関係しているのかもしれない。