『バイオハザード7』クラウドバージョン発売 Nintendo Switchならではの楽しみ方は?
株式会社カプコンは5月24日、Nintendo Switch用ソフト『バイオハザード7 レジデントイービル クラウドバージョン』をリリースする。本作はパッケージ版ではなく、インターネット回線を通じてゲームデータをリアルタイムにやり取りするクラウドバージョンで、180日利用券の価格は2000円(税込)。一度購入すれば期間内に限り、繰り返しプレイが可能になる仕組みだ。
Nintendo Switch版はDLCコンテンツを全て収録
『バイオハザード7 レジデントイービル クラウドバージョン』は基本的なゲーム内容に変更点はないが、追加DLCの「Banned FootageVol.1(Vol.2)」、「End of Zoe」、「Not A Hero」が最初から収録されている。
「Banned Footage」はそれぞれゲーム性の異なるシーンが6つ収録された追加コンテンツ。終始シリアスな内容だが、ベイカー家の主「ジャック」をメインテーマに据えたコミカルなエクストラゲームも楽しめる。「Not A Hero」は初代『バイオハザード』の主人公である「クリス・レッドフィールド」を操り、ベイカー邸に潜むもう一つの謎へ迫る。本編に比べてシューティングアクションに特化しており、バランスよく展開される戦闘と謎解きの塩梅が特徴的だ。最後のDLC「End of Zoe」では、メインストーリーで重要な役割を果たした「ゾイ」を助けるため、ベイカー家で数少ない正気を保った人間「ジョー」が奔走する。これら全てのDLCコンテンツは、内容に大きな変更点はない模様だ。
また本作の仕様は「グロテスクバージョン」に準拠しており、ダメージ表現や恐怖演出に過激な描写が含まれる。そのため、18歳以上のみプレイ可能な点には注意しておきたい。極限の臨場感が味わえるVRには対応していないが、Joy-Conを使った直感的な操作方法が楽しめるほか、携帯モードで場所を選ばずプレイすることもできるのも魅力だ。未プレイのユーザーはもちろん、本編はクリアしたがDLCは未体験というユーザーにもおすすめできる。
原点回帰を成し遂げたホラーの金字塔
『バイオハザード7 レジデントイービル』は、VR視点による未体験のホラー演出が大きなセールスポイントであった。Nintendo Switch用ソフトであるクラウドバージョンは、上述のようにVR機能は搭載されていない。かといって、シリーズ共通の魅力である「恐怖」の質は劣化しておらず、プレイヤーがFPS視点を介することで、近年のシリーズ作品からの原点回帰を果たすとともに、異質の体験をもたらしてくれる。モーションIRカメラやジャイロセンサーといったJoy-Conのギミックが、ゲーム中にどう組み込まれているかも重要なポイントになるだろう。
大容量データを気にせずプレイ可能
ソフトをハードに入れて遊ぶパッケージ版とクラウド版の大きな違いは、「オンライン上に集約された大容量のゲームデータ」があるかどうか、ということだ。クラウドバージョンは専用アプリケーションを介し、サーバーからゲームデータにアクセスする。これにより、Nintendo Switch内のデータ残量に気を取られることなく、安心してプレイに没頭できるわけだ。それゆえ、ゲーム内遅延を防ぐために安定したインターネット環境が必要だが、パッケージ版と比べてリーズナブルな価格で遊べるのがポイントである。
『バイオハザード7 レジデントイービル クラウドバージョン』をプレイする際は、まずNintendo SWitchからニンテンドーeショップにアクセスし、ストア内から『BH7クラウド』をダウンロードする。正式利用には利用券購入が前提となるが、15分間限定の体験版が用意されているので、気になる方は一度チェックしてみてはどうだろうか。
■BIOHAZARD 7 resident evil cloud version
価格 : 2,000円(税込)/180日プレイ券
必要な空き容量 : 約45MB
接続環境 : 常時安定したインターネット接続環境
(推奨環境:Wi-Fi 802.11ac 5GHzもしくは有線LANアダプター)
プレイ人数 : 1人
CERO : Z(18才以上のみ対象)
公式サイト:http://www.capcom.co.jp/bh7cloud/
■龍田 優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。
個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。
Twitter:@yuki_365bit