セキュリティの向上にデート機能も Facebook開発者会議で発表されたSNS新機能まとめ
世界最大のSNS企業であるFacebookは5月1日と2日、アメリカ・カリフォルニア州のサン・ノゼで年次開発者会議「F8」を開催した。同会議では同社の今後の経営方針を大きく左右するような数々の発表がなされた。本記事では、同社の基幹業務を担うSNSアプリの新機能についてまとめる。
「デート機能」が公式に実装
ユーザの個人情報が流出してその信用が大きく傷ついたSNSアプリ・Facebookには、その信用を取り戻す新機能「履歴のクリア」が実装される。同機能は、ユーザがFacebookと情報を共有しているウェブサイトやアプリを確認でき、その共有情報を消去できるというもの。同機能は数か月以内に提供されるという。
同アプリの新機能の目玉とも言えるのが、「デート機能」である。その名称の通り、ユーザのプロフィール等にもとづいて他のユーザとマッチングする機能だ。デートというプライベートなアクティビティに関する機能であるだけに、ユーザのFacebookプロフィールとは別に専用のプロフィールを作成することが可能だ。また、同機能上で行われたアクティビティは友人に表示されない、という配慮もなされている。こちらは今年後半に試験運用が始まる予定だ。
また、昨年発表された「災害支援ハブ」にも新機能が追加された。災害支援ハブとは、災害時における安否確認、募金キャンペーンの実施といった災害時のコミュニケーションを活性化させる機能である。今回、新たに道路閉鎖や損傷の画像や動画をシェアし、リアルタイムの更新を簡単に実行できる機能が追加された。この機能は今年後半に導入される。
そのほかにはインド、バングラデシュ、パキスタンで利用できる献血活動支援機能「Facebook献血」も発表された。
AR機能に対応したInstagram
Instagramは、AR効果を開発できるプラットフォーム「AR Studio」に対応した。同プラットフォームを活用すれば、クリエイターは自作したAR効果を付与した画像をフォロワーに提供できるようになるのだ。
さらに動画でユーザがつながることができるビデオチャットが追加され、Exploreページ(検索機能がある虫眼鏡アイコンのページ)も改良された。改良されたことにより、Exploreページから興味のある画像や動画を探しやすくなった。