大谷翔平のすごさがもっとわかる、MLBのテクノロジー「スタットキャスト」とは?
もちろん、スタットキャストの解析データは記録としてアーカイブもされ、大谷はストレートの球速、本塁打を打った際の打球速度や飛距離、あるいは走塁のスピードまで、メジャーリーグトップクラスの数値を叩き出していることが周知されるのだから、日本人のみならず、目の肥えた現地のベースボールファンやメディアが夢中になるのも無理はない。
日本のスタジアムでも、同じく軍事技術が応用された高精度の解析技術「トラックマン」が使用されているが、スタットキャストほど詳細なものではなく、その全てが放送に活かされているわけでもない。必ずしも競技に詳しくなくても、数値でアスリートのすごさがわかる解析技術。野球も公式種目として復活する2020年東京五輪に向けて、さらなる進化に期待したいところだ。
(文=橋川良寛)