ヤン・コマサ監督『HEEL/ヒール』11月27日公開 誘拐された青年の“再教育”描く心理スリラー

 『聖なる犯罪者』のヤン・コマサ監督最新作『Good Boy(原題)』が、『HEEL/ヒール』の邦題で11月27日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開されることが決定した。

 本作は、第92回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた『聖なる犯罪者』を手がけた、ポーランドの映画監督コマサの最新作。第50回トロント国際映画祭でワールドプレミアを迎えた心理スリラーであり、誘拐された不良青年トミーと、彼を“いい子”に更生しようとする不気味な家族をめぐる物語が描かれる。

 ドラッグ、パーティー、暴力に明け暮れる19歳の青年トミー(アンソン・ブーン)は、ある夜、飲み騒いだ仲間たちと別れた直後、何者かによって誘拐されてしまう。人里離れた一軒家の地下室で目を覚ましたトミーは、自身が犬のように首輪を嵌められ鎖でつながれていることに気付くと激しい怒りと恐怖に襲われる。その家には物腰の柔らかな父クリス(スティーヴン・グレアム)、心に深い傷を抱える母キャスリン(アンドレア・ライズボロー)、そして幼い従順な息子ジョナサン(キット・ラクセン)が住んでいた。謎めいた夫婦は、罰と褒美を与えながらトミーを“いい子”に更生しようとするが、一体彼らの本当の目的とは何か。

 一家の父クリスを演じるのは、『アドレセンス』のスティーヴン・グレアム。心に傷を抱えた母キャスリンを『To Leslie トゥ・レスリー』のアンドレア・ライズボロー、トミーを『1917 命をかけた伝令』のアンソン・ブーンがそれぞれ演じた。プロデューサーには、ポーランド映画界の巨匠イエジー・スコリモフスキと、半世紀以上にわたるキャリアで80本以上の作品を手がけ、9月11日に77歳で逝去したことが報じられたジェレミー・トーマスが名を連ねる。

 あわせて公開されたティザービジュアルには、一人ぽつんと広い草原に座り込むトミーの姿が捉えられている。トミーが身につけているオレンジ色の派手な柄シャツと、彼の目に映る世界を表現したようなモノクロの風景のコントラストが印象的な一枚となっている。青空の下、鎖に繋がれたトミーがどこにも行けないことを示唆するように「自由はおあずけ」というコピーが添えられた。また、タイトルとなっている「HEEL」とは、「悪党」「卑劣な人」という意味を持つほか、犬の服従訓練で飼い主のそばについて歩くよう命じる号令でもあり、悪党であるトミーが犬のように“躾”されるという、本作の物語を象徴する二重の意味が込められている。

■公開情報
『HEEL/ヒール』
11月27日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開
出演:スティーヴン・グレアム、アンドレア・ライズボロー、アンソン・ブーン、キット・ラクセン
監督:ヤン・コマサ
提供:SUNDAE
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
2025年/ポーランド・イギリス/英語/110分/シネスコ/5.1ch/PG12/原題:Good Boy/日本語字幕:橋本裕充
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