『田鎖ブラザーズ』“復讐の闇”につけ込む秦野に驚愕 “最後の言葉”は何を意味する?

だが、そんな茂木の背後には稔の知らない、辛島夫妻との歪な関係があるようだ。「あの兄弟から証拠を盗んできて」と、いとも簡単に指示するふみ(仙道敦子)。抵抗する茂木に「俺たちはどうなってもいいのか!?」と、急に高圧的な態度で詰め寄る貞夫(長江英和)。そんなふたりを前に、茂木は子どものように鼻水を流しながら震えて泣く。そのあまりの怖がり方に、私たちがまだ見ていない真実が隠されていることを暗示していた。
一方、宮藤(中条あやみ)から晴子(井川遥)が情報屋として田鎖兄弟に手を貸していることを聞いた小池(岸谷五朗)もまた「力を貸すな」と動き出す。そして、兄弟が住むマンションにも……。その行動が、秦野小夜子を刺そうとした賢心(齋藤潤)の刃物を素手で受け止めた真の「お前はやめとけ」と重なるものなのか。あるいは、辛島夫妻が言う「みんなの幸せ」というまやかしの物語を信じてのことなのだろうか。

「あいつには裏の顔があったの」――まだ明かされていない真実の欠片が見えてくるたびに、第1話で真が聞き耳を立てていた若い女性たちの会話を思い出す。そのときの話題は浮気をした彼氏に対する愚痴だった。彼氏の家にいたら、突然浮気相手の女性がやってきた。そして「どっちと付き合うのか」と問うと、「どっちも違う」と答える彼氏。頭に血が上った彼女はビンタをお見舞いしようとしたが、そのとき突然クローゼットが開いて……というところで話が終わる。
この会話が、今後の展開のヒントになっているように思えてならない。きっと味方だと信じていた人には裏の顔がある。人には一つの愛を選べない場面があること。そして、傷つけられた相手に痛みを与えて終わる単純な話ではなく、新たな真実が暗闇を閉じ込めた箱から飛び出してくるのではないか。そんな嫌な予感とともに、「きっとあなたは私に会いに来ると思うけど」と言い残して逮捕されていった秦野小夜子の言葉が、喉に詰まってうまく飲み込めないままでいる。
■放送情報
金曜ドラマ『田鎖ブラザーズ』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54放送
出演:岡田将生、染谷将太、中条あやみ、宮近海斗、和田正人、飯尾和樹(ずん)、長江英和、山中崇、仙道敦子、井川遥、岸谷五朗
脚本:渡辺啓
音楽:富貴晴美
主題歌:森山直太朗「愛々」(ユニバーサル ミュージック)
演出:山本剛義、坂上卓哉、川口結
プロデュース:新井順子
撮影監督:宗賢次郎
編成:高柳健人、吉藤芽衣
製作:TBSスパークル、TBS
©TBSスパークル/TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/TAGUSARI_bros/
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