劇場版『名探偵コナン』の“爆弾魔”は誰が一番恐ろしい? 歴代の爆破シーンを比較考察

劇場版『名探偵コナン』シリーズといえば、“爆弾”をめぐる壮大な展開が度々描かれることでお馴染み。最新作『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』でもその伝統は受け継がれており、物語を大きく動かす要素となっていた。

今回はそんな同シリーズに登場する爆破シーンを振り返り、「歴代爆弾魔のなかで一番恐ろしいのは誰か」について考えてみたい。
『時計じかけの摩天楼』森谷帝二

まず、劇場版における爆弾魔の原点として外せないのが、第1作『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』に登場する森谷帝二だ。
森谷は米花町でその名を馳せる有名建築家なのだが、“左右対称”に強く執着しており、自分が設計した建築物のうち「左右対称ではない」「美しくない」と判断したものを次々爆破していく。

森谷の恐ろしさは、自らの美学を貫くというエゴイスティックな動機にもかかわらず、無関係な人々を巻き込むことを一切ためらわない点にある。電車の線路や巨大商業施設など、大勢が犠牲になる場所を平気で標的とするのだ。また序盤では爆弾を仕込んだラジコン飛行機を少年探偵団の元太と光彦、歩美に渡しており、3人はあやうく命を落とすところだった。
さらに森谷の性格をよく示しているのは、米花シティービルに仕掛けた最後の爆弾。これは時限式となっていた上、設計図を見て解体しても、最後に残ったコードをほぼヒントなしで切断しなければ起爆するという特殊な爆弾だった。逆恨みした相手を精神的にいたぶろうとする、凶悪な本性を感じさせる。
『14番目の標的』沢木公平

それに対して第2作『名探偵コナン 14番目の標的』の沢木公平は、森谷とは対照的な犯人。無差別的な犯行ではなく、狙った相手を執念深く追い詰める“復讐者”タイプの爆弾魔だった。
一流のソムリエだった沢木は、バイク事故で味覚障害を負ったことをきっかけに、事故の加害者や自分を侮辱した人間への殺意を募らせていく。その執念はあまりに強く、連続殺人のカモフラージュに利用できるというだけで、旧知の仲だった毛利小五郎まで標的とするほどだった。

犯行の最終局面では、海上レジャー施設・アクアクリスタルに爆弾を設置。そこには沢木の計略によって小五郎や標的となった人々が集められており、海上の密室空間で逃げ道ごと断とうとしていた。爆発自体というよりも、陰湿で執拗な性格こそが沢木の恐ろしさだと言えるだろう。





















