『誰だって無価値な自分と闘っている』も話題沸騰! ク・ギョファンが放つ独特の異彩

ここで、ク・ギョファンの主な出演作を振り返ってみたい。1982年12月14日生まれの、今年44歳。演技はもちろん、製作から監督、脚本とすべてをこなし、インディーズ映画界で独自の地位を築く。2016年、映画『夢のジェーン』でトランスジェンダー役を演じ、第54回百想芸術大賞の映画部門男性新人演技賞を受賞し、ほかの映画賞でも新人賞などを獲得し俳優として注目を集める。

確かな演技力が認められ、2020年には腹黒い部隊長役で『新感染半島 ファイナル・ステージ』、2021年には北朝鮮の参事官役で『モガディシュ 脱出までの14日間』、日本では2022年公開の『なまず』はプライベートでも長年のパートナーであるイ・オクソプ監督の初長編映画で、俳優として出演するほか脚本、製作、編集も担当。2023年には殺し屋役でNetflix映画『キル・ボクスン』、2024年には北朝鮮の高官役として『脱走』に出演。さらには2026年5月21日にはヨン・サンホ監督の新作ゾンビスリラー『群体(原題)』が韓国で公開され、ムン・ガヨンとのラブストーリー『サヨナラの引力』は7月3日に日本で全国公開される。

こうして一部の出演映画を取り上げてみても、ク・ギョファンがいかに多彩な役を演じていて引っ張りだこなのかがわかるはずだ。もちろんドラマの出演も多数あり、第58回百想芸術大賞のTV部門男性新人賞を受賞した脱走兵の追跡部隊(D.P.)役の『D.P. -脱走兵追跡官-』シリーズ(2021年~2023年)、特別出演した2022年の『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』、チンピラ役の2024年の『寄生獣 -ザ・グレイ-』など、日本でも評判の作品ばかりだ。
独立映画から大作まで、縦横無尽に駆け抜ける、ク・ギョファン。演技から脚本まで務めることができるスペシャルなスキルで独特の異彩を放っている。そんな彼の最新作『誰だって無価値な自分と闘っている』は、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』『私の解放日誌』の脚本家パク・ヘヨンと、『椿の花咲く頃』『サムダルリへようこそ』のチャ・ヨンフンが演出を務めていることもあって、身につまされるシーンがありながらも、またもや傑作になる予感しかない。

エピソード2でドンヒョンに反旗を翻したドンマンは言った。「輝ける者だけで世界を作っても全然輝かない」「俺は無価値さの果てで輝く真実をすくい上げる。俺の輝くストーリーだ。誰にも邪魔はさせないぞ」その言動を見て、初めて満面の笑みがこぼれるウナ。果たして、魂を削る者たちの下克上なるか。ドラマの行方とともに、ク・ギョファンの活躍から目が離せない!





















