デルフィーヌ・セリッグ唯一の長編監督作 『美しく、黙りなさい』7月24日公開決定

女優デルフィーヌ・セリッグが監督を務めた唯一の長編ドキュメンタリー映画『Be Pretty and Shut Up!(英題)』が、『美しく、黙りなさい』の邦題で7月24日よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほかで全国順次公開されることが決定した。
本日4月10日が誕生日のセリッグは、アラン・レネ、フランソワ・トリュフォー、ルイス・ブニュエル、マルグリット・デュラス、ウルリケ・オッティンガーらの監督作品に出演し、近年では、主演を務めた『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル 1080、コメルス河畔通り23番地』が世界的に大ヒットし、若い映画ファンにも注目されている。
そんな彼女が唯一残した長編監督作である1976年に公開された本作は、ハリウッドとパリで活躍する23人の女優たちを撮影対象に2つの質問を用意。女優たちが質問に答え、脱線し、繰り返す。率直に親密に、時にユーモラスに語る姿を捉えていった。
制作から50年を記念して日本で劇場公開される映像は、セリッグ監督も創設者の1人で、女性の歴史についての映像を保全し普及することを目的にしたボーヴォワール視聴覚センターとフランス国立図書館が主導し、2022年に修復したものとなる。
映画に登場するのは、『ジュリア』のジェーン・フォンダ、『アパートの鍵貸します』のシャーリー・マクレーンといった当時でも大物女優だった2人や、『セリーヌとジュリーは舟でゆく』のジュリエット・ベルトや、『中国女』のアンヌ・ヴィアゼムスキー、さらに『カッコーの巣の上で』のルイーズ・フレッチャー、『血塗られた墓標』のバーバラ・スティール、『ラスト・タンゴ・イン・パリ』でスター女優になった若きマリア・シュナイダーらさまざまな女優たち。質問にはジェンダーに関するものが含まれていたが、撮影は1975年と1976年。当時、女優たちがジェンダーについて答えることは、男性中心の映画業界では簡単なことではなかった。
「美しくありなさい、そして黙っていなさい」という意味の本作のタイトルは、もともとはフランスの映画・演劇業界などで女性に対して使われていた表現と言われており、今では英語圏でもジェンダー差別を象徴する言葉として使われる決まり文句。セリッグは社会のジェンダー差別に声をあげ、女性の権利を映像で伝えようと活動しており、本作にもその想いが込められている。
あわせて公開された日本版メインビジュアルには、ビデオカメラを構えるセリッグ監督の姿を前面に、その後ろには1960年代のアンディ・ウォーホル作品で知られる女優のヴィヴァが映り込んでいる写真と、本作の原題でもある「Sois belle et tais-toi!」という言葉を配置。「tais-toi (黙りなさい)」に引かれた赤いラインが、セリッグ監督や女優たちの意志を反映するかのように印象的に写し出されている。
また、出演した女優たちを捉えた場面写真とマイクを向けるセリッグ監督が写るメイキング写真も公開された。
ダンカン・ヤンガーマン(デルフィーヌ・セリッグ子息)コメント
“50 年後にこの映画がまだ関心を持たれていて、日本の配給会社に私が話を聞かれていると知ったら、母は驚くでしょうね。母がカメラの前でなく、カメラの後ろに立ちたいと、自分の映画を作り始めたのは『ジャンヌ・ディエルマン』がきっかけだと思います。25歳のシャンタル・アケルマンが、支援者がほとんどいない中で、あのように野心的な映画を作り上げたことは、母に勇気を与えました。彼女はきっと「シャンタルも成し遂げたのだから、自分にもできるはず」と思ったのでしょう。
■公開情報
『美しく、黙りなさい』
7月24日(金)Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開
出演:ジェーン・フォンダ、シャーリー・マクレーン、ジュリエット・ベルト、アンヌ・ヴィアゼムスキー、マリア・シュナイダー、エレン・バースティン、ルイーズ・フレッチャー、バーバラ・スティール、ジル・クレイバーグほか
監督・インタビュアー:デルフィーヌ・セリッグ
撮影・編集:キャロル・ルッソプロス
編集:イオアナ・ヴィーダー
提供・配給:ムヴィオラ
1976/フランス/白黒/112分/原題:Sois belle et tais-toi!/英題:Be Pretty and Shut Up!/日本語字幕:竹内航汰
©Families Seyrig and Roussopoulos Archive / Centre audiovisuel Simone de Beauvoir ©Sois belle et tais-toi ! / Delphine Seyrig, 1976 / Centre audiovisuel Simone de Beauvoir
公式サイト:https://moviola.jp/sbett/






































