山﨑賢人、2028年大河ドラマ『ジョン万』主演に 脚本は『カムカムエヴリバディ』藤本有紀

2028年NHK大河ドラマのタイトルが『ジョン万』に決定し、主演を山﨑賢人、脚本を藤本有紀が務めることが発表された。
大河ドラマ67作目となる本作は、江戸時代、漁に出て遭難し、漂流の末に捕鯨船に救助されてアメリカに渡ったジョン万次郎が主人公の物語。アメリカで人種差別にあいながらも知識や技術を身につけ、自らの道を切り開いていった万次郎の波乱万丈の生涯を描く。
山﨑が主人公・ジョン万次郎こと中濱万次郎を演じる。大河ドラマは本作が初出演となる。脚本は、NHK連続テレビ小説『ちりとてちん』(2007年度後期)『カムカムエヴリバディ』(2021年度後期)などの藤本が担当する。
コメント
藤本有紀
いつかこの人のことを書くかもしれない、と思う瞬間があります。日常の中でふれた本の1ページ、映画の1シーン、たわいない会話のひとこと。どこかで出会って、でも追いかけることはしない。ただ心の中に存在し続けて、そのときを待ってくれている。ジョン万次郎さんは私にとって、まさにそんな人でした。
彼を知っている人は、その名前を聞いただけでわくわくすると思います。彼を知らない人も、その名前を聞いただけでわくわくすると思います。ジョン万次郎。その名前がすでに物語っています。彼の人生がいかに数奇で波瀾万丈だったか。彼がいかに大胆かつ繊細にその波を乗りこなしていたか。彼がいかに幕末の日本において稀有な存在であったか。
海、船、鯨、英語、アメリカ。万次郎さんを取り巻く言葉からは、突き抜けるような明るさ、雄大さ、ロマンと冒険が感じられます。その一方で、漂流、飢餓、差別、死罪、暗殺といった不穏な単語にもつきまとわれており、常に緊張を強いられていた彼の立場が窺えます。そんな起伏の激しい人生を軽やかに生き抜いた万次郎さん。その知恵と胆力がいかにして培われ、役立てられたのかをひとつひとつ紐解き、ときに思い切って飛躍させながら、物語ってゆきたいと思っています。
大河ドラマを書くことは、まさに大海原に漕ぎ出すようなものです。初めは航海図も羅針盤もありません。ただ書くという決意だけを携えて乗船し、おそるおそる出航します。あっという間に陸地は見えなくなり、目的地まで進航し続けるしかないのだと思い知ります。けれど不安はありません。この船には優秀な船長と、頼りになるたくさんの航海士たちが乗っています。そしてこの船は幸運にも、山﨑賢人さんという光り輝く星を見つけることができました。ジョン万次郎を心に宿した山﨑さんは、冬の夜空に燦然ときらめいて航海の指標となるオリオン座のように、大河ドラマ『ジョン万』号の冒険を導いてくださることでしょう。
ジョン万次郎のことを書くときが来ました。どうかみなさんの心に届きますように。
家冨未央(制作統括)
「自分は今、どこにいるのか」。漂流した時から、万次郎さんはその問いに常に向き合ってきたのではないでしょうか。地球で最も広い海の上を、どこにいるかわからない鯨を追いながら、3年近くも航海して港に帰るのは驚異的な技術です。名もなき庶民が途方もない努力の末に「位置を知る」技を得て、迷わずに大海を進んで行ける感覚に出会った…私はそこに壮大なロマンを感じました。
万次郎さんは、過去に多くの人によって小説やテレビ、歌舞伎で描かれてきましたが、一般的なイメージは、「名前が不思議な人」「英語が話せる人」にとどまり、謎に包まれたものかもしれません。そして、あれだけ歴史的な現場や偉人たちのそばに居た可能性があるのに、残る彼の言葉は控えめです。漁師の出の身分では言葉を残せなかった、あるいは残すと命が危なかったのかもしれません。一方で、万次郎さんは「数字」を書き残しています。細かく書かれた数字の羅列や計算。「自分は今、どこにいるのか」を残した航海の足跡なのではと思われます。私には、それは彼が生き抜いた証しにも思えました。
英語名の「ジョン」、日本語名の「万」の、二つの名前を一つに込めた大河ドラマ「ジョン万」。日米をまたぐ人生の荒波を生き抜いた万次郎さんを、脚本家の藤本有紀さんが描き、俳優の山﨑賢人さんが演じてくださることは「最高の冒険だ」とワクワクしています。見てくださる全ての世代の方の胸を熱くさせるようなドラマを、誰かの人生の「羅針盤」になるようなドラマを、心を込めて届けたいと思います。
■放送情報
大河ドラマ『ジョン万』
NHK総合にて、2028年放送
主演:山﨑賢人
脚本:藤本有紀
制作統括:家冨未央
プロデューサー:二見大輔
演出:保坂慶太、泉並敬眞、石川慶






















