成田凌が『冬のなんかさ、春のなんかね』で見つけた“現場の面白さ” 杉咲花との撮影秘話も

文菜(杉咲花)とのやりとり

――劇中でハッとしたり、気になったセリフはありましたか?
成田:今回はゆきお以外のところはあえて台本をさらっと読む程度に留めたので、わからないことも多いんですよね……。細かい心情を紡いでやっているので、“文菜がこういう流れで、別の男性に会ってからゆきおの家に来た”とか考えると、ちょっとした目つきや目線が変わってきちゃうんですよ。ちょっと蔑みの気持ちが入ってくるのが怖いというか。何も知らずに、ただ文菜との時間を待っている状態でいたいなと思っています。
――素人目線では、逆に知らないほうが怖いように思えるのですが、知っちゃうほうが怖いという。
成田:普段はもちろん自分以外の部分も同じように読み込みますが、今回はこの方法が最善だと思いました。とはいえ、まったく知らずにいると文菜のためにできることが少なくなってしまうので、ちゃんと目を通してはいます。「こういうことをしたら、文菜がちょっと罪悪感を持てるかな」とか、全体をわかっていることで文菜の心を動かせることもあるんですよね。ゆきおは文菜にとってホームタウンみたいな人なので、だからこそ考えることもあるだろうし、何も考えなくていい時間、ゆっくりした時間にもなるだろうし……長々としゃべりましたが、質問の答えとは全然違う話をしてしまいましたね(笑)。
――(笑)。今泉監督とのやりとりで、印象に残っていることはありますか?
成田:今泉さんの演出はすごく細かくて、伝え方も本当にわかりやすいんです。ゆきおを演じる僕に対してとにかく一貫しているのは、「優しく」ということ。第1話で車から降りてドアを閉めるシーンがあったんですけど、かなり優しめに閉めたつもりでも、古い車なので「バン!」と閉まっちゃって。「もっと優しく、もっと優しく」と何テイクもやりました。でも、優しくすればするほどちゃんといいシーンになるんですよ、本当になんてことないシーンなんですけどね。
――本当に細かく、丁寧に作り上げているんですね。
成田:その場でセリフを足すか足さないかも、すごく細かく話し合いながらやっています。無言で荷物を渡すのか、「はい」と言って渡すのか。それだけで捉え方は変わるし、今泉さんとはその感覚を共有できるというか、根本的にその感覚を教えてくださったのは今泉さんなので。これが現場の面白さなのかなと、日々思っていますね。

――ゆきおは、杉咲さん演じる文菜と過ごす時間がほとんどだと思います。杉咲さんのお芝居は高く評価されていて、私もいち視聴者として「演技がうまい」ということはわかるんですが、役者としてどこが魅力なのでしょうか。
成田:うまくやろうとしてないから、いいのかな。1年間、しっかり朝ドラ(『おちょやん』)で共演しちゃったので、説明するのは逆に難しいかもしれないですね。ただ、僕にとって共演者として最強の位置にいる方だということは確かです。
――でも、その理由はわからないと。
成田:もちろん適当というわけじゃないけれど、「ふたりともうまくやろうとしていないから」かもしれないです。でも、それも“このドラマに限って”ですね。今回はそういう要素が本当にたくさんあります。すごく特殊なことをやっていますけど、やっている身としてはみんなすごく楽しいと思うんです。昨日も別の方と15分くらい長回しをしていて、空気が自分たちのものになっていく感覚がありました。もちろん杉咲さんともそういう空気を楽しむことができるし、杉咲花の魅力が存分に詰まった作品になればいいなと思っています。

――杉咲さんとは、現場でどんなお話を?
成田:4、5年ぶりに会いましたけど、あの頃、他愛もない話をしていた僕たちが、健康の話ばかりしています(笑)。自分たちがうんぬんというよりは、みんなの健康を願っているんじゃないかなって。
――たしかに、誰しも健康第一ですよね。このドラマには『まっすぐ“好き”と言えたのはいつまでだろう?』というコピーがあります。成田さんが今、まっすぐに好きと言えるものは何でしょう?
成田:なんだろう……料理かな。
――ちょっと健康とも繋がってくるような気もします。
成田:それはあるかもしれないですね。料理は好きなので、作れるときには作っています。
――撮影中は、忙しくてなかなか難しいですよね?
成田:それが、“撮影中こそ”みたいなところがあるんですよ。夕方17時くらいまでに終わったら、なるべく夜ご飯を作りたいです。
――成田さんも、スーパーに行って買い物とかするんですね。
成田:ネギがぴょんと出た袋を持っていたりしますよ(笑)。料理って健康のためにもなるけど、やっている時間は無になれる。心の健康もそこで保てているんですよね。料理をしている時間はすごく好きだし、最近『白と黒のスプーン~料理階級戦争〜』という韓国の番組を観て、また熱が上がっています。
――ちなみに得意料理は?
成田:ジャンルを問わず、なんでも作ります。韓国料理も作るし、正月にはおせちも作りました。でも、パスタを作ることが一番多いかな。昨日、友達から牡蠣が送られてきたので、今夜は春菊も入れて牡蠣のパスタにするつもりです。
■放送情報
『冬のなんかさ、春のなんかね』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00~放送
出演:杉咲花、成田凌、岡山天音、水沢林太郎、野内まる、志田彩良、倉悠貴、栁俊太郎、細田佳央太、内堀太郎、林裕太、河井青葉、芹澤興人
脚本:今泉力哉
監督:今泉力哉、山下敦弘、山田卓司
音楽:ゲイリー芦屋
主題歌:Homecomings 「knit」(IRORI Records / PONY CANYON)
プロデューサー:大倉寛子、藤森真実、角田道明、山内遊
チーフプロデューサー:道坂忠久
制作協力:AX-ON、Lat-Lon
©日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/fuyunonankasa/
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