『DREAM STAGE』岩瀬洋志が見せる繊細な表現 美貌だけではない“役者としての真価”

『DREAM STAGE』岩瀬洋志の“真価”

 柔らかな演技に定評のある岩瀬だが、『新空港占拠』では武装集団の一員・猿として鋭い眼差しを放っていた。それにしても、彼の大きな瞳には圧倒的な引力がある。目力の強さゆえか、わずかな動きの変化だけで空気が一変し、まるで別人のように見えてしまう。岩瀬の大きな瞳は、今後もさまざまな役を演じる上で大きな武器となりそうだ。

 『DREAM STAGE』は、岩瀬のクールな魅力に加えて、彼の奥に潜む「繊細さ」を存分に味わえる作品に仕上がっている。岩瀬が演じるリョウは、人気があるがゆえに、権力者に利用されたり、仲間から舌打ちを浴びせられたりと、時には痛みを伴う仕打ちを受けることが少なくない。

 仲間からは、TORINNERの中で彼だけが特別扱いされることで反感を買い、「お前なんて顔だけだろ。親ガチャの運が良かっただけだ」と心ない言葉を投げつけられてしまう。パフォーマンス中には、なんと足を引っかけられるような嫌がらせまで受ける有様だ。プロデューサーであるパク・ジス(キム・ジェギョン)から「万にひとつもミスは許されない」「もしミスをした者は、即座にTORINNERをやめてもらう」などと追い込まれた時は、澄んだ黒い瞳が次第に濁りを見せ、動揺の色を滲ませていた。

 それでもリョウは、常に「どうすれば、周囲に迷惑をかけずにいられるのか」を必死に考え、その場ごとに「自分なりの答え」を選び取っていく。辛い思いを抱きながらも前を向こうとするその姿があまりに健気で、物語が進むほどに、気づけば彼を応援せずにはいられなかった。

 リョウは、ライバルからの攻撃にも冷静に対処しようとするしなやかなクールさがある一方で、人間味があるのも魅力のひとつだ。吾妻潤(中村倫也)に心の内を見透かされて狼狽えることもあれば、弟の前ではふっと兄らしい優しさを覗かせることもある。

 とりわけ弟のユウヤと向き合う瞬間、どれだけ憎まれ口を叩かれようと、リョウの瞳には変わらぬ優しさが宿っていた。心の「揺らぎ」が垣間見えるからこそ、圧倒的なスター性の中にほのかな人間味が生まれ、リョウという存在の魅力はより深く、強く感じられるのだろう。

 第4話の予告では、ゴシップ記事を投げつけられ、紙ごみを浴びるリョウの姿が画面に映し出されていた。予告には、黒いスーツに身を包み、メンバーと並んで申し訳なさそうに頭を下げるリョウの姿もある。第3話まで、アイドルとして、そして兄として懸命に踏ん張ってきたリョウに、一体何が起きたのか。胸がざわつくような不穏さとともに、物語の行方がますます気になってくる。

『DREAM STAGE』の画像

金曜ドラマ『DREAM STAGE』

業界を追放された日本人プロデューサーと韓国の落ちこぼれ練習生7人が、K-POPの世界でトップを目指す熱い絆の物語。

■放送情報
金曜ドラマ『DREAM STAGE』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54放送
出演:中村倫也、池田エライザ、ハ・ヨンス
【NAZE】カイセイ、ユンギ、アト、ターン、ユウヤ、キムゴン、ドヒョク
【TORINNER】岩瀬洋志、HOJIN(KAJA)、志賀李玖、松瀬太虹、ISAAC(KAJA)
森香澄、村瀬紗英、キム・ジェギョン、イ・イギョン
脚本:紗嶋涼、山浦雅大
企画プロデュース:高橋正尚
プロデュース:八木亜未(大映テレビ)
演出:松木彩、吉野主(SDP)、金澤友也(テレパック)
主題歌:NAZE「BABYBOO」(NICHION)
製作著作:TBS
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/DREAMSTAGE_tbs
公式X(旧Twitter):@DREAMSTAGE_tbs
公式Instagram:DREAMSTAGE_tbs
公式TikTok:@DREAMSTAGE_tbs
公式LINE:https://page.line.me/dreamstage_tbs

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