林遣都の怪演から三浦翔平の土下座まで 視聴者に“インパクト”を残した『教場』生徒たち

『教場』視聴者にインパクトを残した生徒たち

 映画『教場 Reunion』が1月1日よりNetflixで配信開始され、後編となる映画『教場 Requiem』も2月20日に劇場公開されることが決定している大人気シリーズ『教場』。フジテレビ系列では最新作の公開を記念して、シリーズ第1作目となるSPドラマ『教場』の前編が1月17日に放送された。

 木村拓哉演じる冷徹な教官・風間公親の管轄のもと、閉塞的な警察学校で厳しい訓練と徹底した指導が行われるなか、生徒たちの思惑が複雑に交差して事件が巻き起こる。警察官の適正がないと判断した人間には容赦なく退校届を突きつける風間教官の存在が、いつ落第してもおかしくはない圧倒的な緊張感を伴うサスペンスに仕立て上げている。

 そして、『教場』シリーズといえば、警察学校の生徒を演じる新進気鋭の若手俳優たちがしのぎを削りながら、それぞれの葛藤を表現する迫真の芝居も見どころのひとつ。本稿では、1月22日に放送される後編に先駆けて、前編に登場した注目キャストを紹介したい。

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 序盤の主役に躍り出たのが、林遣都演じる平田和道だ。徹底的に規律が重視される厳しい警察学校の環境下において、訓練についていけない生徒たちは直ちにふるいにかけられる。平田は警察官の父親を持つものの、クラスでは落ちこぼれ。同期の宮坂(工藤阿須加)からは何かと世話を受けていたものの、平田は彼が自分を不憫に思い、わざと落第生を演じていることに気づいていた。すると、自暴自棄になった平田はこれまでの恩を仇で返すように、宮坂を自殺未遂に巻き込もうとする驚愕の展開が巻き起こる。平田が胸の奥に抱えた卑屈な心をそれとなく匂わせつつ、表情には狂気をつきまとわせる林。早々の退場となってしまったが、ピリピリと不穏な空気が流れる物語の幕開けにふさわしい迫真の芝居を披露してくれた。

 真剣な表情で訓練に勤しむ生徒たちの中で、異質な存在と言えるのが菱沼羽津希(川口春奈)だ。教室の座学中も手鏡で化粧をチェックしており、一つひとつの言動もどこか軽薄で自分勝手。自身のアピールを最優先に考える彼女からは、何よりも容姿に対する自信が感じられる。川口春奈は菱沼の華やかな雰囲気をベースにしつつも、自分に正直に生きているわがままな部分を表出させながら、人間味のある絶妙なラインで演じている。

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 その後の川口といえば、大河や朝ドラに立て続けに出演。2022年に放送されたドラマ『silent』(フジテレビ系)では主演ヒロインとして、相手役を演じた目黒蓮とともに、大切な人と再会した2人の繊細な関係性を紡いだ。さらに、2025年はABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』で芸能週刊誌の記者・平田奏役を務め、サスペンスの醍醐味でもある緊迫した攻防の中で、芸能事務所の社長である井岡咲(柴咲コウ)を追い詰めていく。必死の形相を浮かべる井岡とは対照的に、余裕の笑みを浮かべる平田の表情は、どこか菱沼とも重なる部分があった。

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