細田佳央太、2026年は「“大きな賭け”になる」 『町田くんの世界』から“変わらない”基盤

今までの経験を“裏切らない”ために

――細田さんといえば、やはり映画『町田くんの世界』での純粋な主人公・町田くんのイメージが強い方も多いと思います。今回の脇坂も、ある種「絶滅危惧種」のようなピュアさを持った青年ですが、ご自身と重なる部分はありますか?
細田:いや、僕はあそこまで純粋じゃないかもしれません(笑)。脇坂みたいに、自分への得にならないことをやり続けたり、他人のために行動できたりする男の子って、現代においては本当に絶滅危惧種だと思うんです。僕はやっぱり自分が一番だし、家族や身近な人のためなら頑張れますけど、それ以外の人に無償で優しくするって難しい。だからこそ憧れますし、脇坂の持っている「人への優しさ」と、波川の持っている「面倒見の良さ」、その両方のいいところをこれからの人生で取り入れていきたいなと思います。
細田佳央太×関水渚が見せる好対照の活躍 『町田くんの世界』からの2年間の進化を追う
石井裕也監督が2年前に手がけた『町田くんの世界』は、公開前の話題性とは裏腹に、お世辞にもヒットしたとは言い難い興行成績であった。…――『町田くんの世界』が公開されてから約6年が経ちました。当時思い描いていた役者像と現在地について、どう感じていますか?
細田:全然なれていないですし、近づけている感覚も一切ないですね。自分が目標とする先輩方もどんどん上手くなっていくので、追いかけ続けても追いつけない(笑)。『町田くんの世界』の時から、僕の中の土台や基盤はそんなに変わっていないと思うんです。もちろん経験を重ねて「わかること」や「できること」は多少増えましたけど、それはこれだけ素晴らしい作品やスタッフ、キャストの皆さんとお会いしているのだから、できて当たり前だとも思うんです。むしろ、それができないと一緒にやってきた人たちを裏切ることになってしまう。だからプレッシャーはずっとありますね。

――過去にご一緒したスタッフさんと再会する現場も増えてきたのでは?
細田: そうですね。今回も制作統括の磯(智明)さん(『どうする家康』)とご一緒できて嬉しかったですが、再会の時が一番緊張します。「お前、あれからどうなってんの?」という目で見られるんじゃないかって(笑)。何も変わっていないままだと飽きられてしまうので、そこは常にプレッシャーです。
――最後に、2025年の振り返りと2026年に向けての抱負をお願いします。
細田: 2025年は自分にとって怒涛の年でした。撮影も多かったですし、『あんぱん』など世の中に自分が出演する作品が出ることで、自分という存在を忘れられないでいてもらえたことがありがたかったです。2026年はたくさんの作品が世に出ると思います。そういう意味で、2026年は自分にとって「大きな賭け」になる年だと思っています。一つ一つを大切にしていきたいですね。
■放送情報
東野圭吾スペシャルドラマ『雪煙チェイス』
NHK総合・BSP4Kにて、1月2日(金)・3日(土)22:00〜23:13放送(前編・後編)
※NHK ONE(新NHKプラス)で同時・見逃し配信予定
出演:細田佳央太、ムロツヨシ、醍醐虎汰朗、恒松祐里、前田公輝、武田玲奈、白洲迅、中山優馬、小林涼子、高田夏帆、吉田健悟、なえなの、丈太郎、六平直政、山下容莉枝、伊藤修子、高野正成、平泉成、高橋ひとみ、八嶋智人、吉田鋼太郎、仲間由紀恵
原作:東野圭吾
脚本:森ハヤシ
音楽:大間々昂
制作統括:木次谷良助(東映東京撮影所)、高橋練(NHKエンタープライズ)、磯智明(NHK)
プロデューサー:加地源一郎(NHKエンタープライズ)、吉崎秀一(東映東京撮影所)
演出:一色隆司、船谷純矢(NHKエンタープライズ)
写真提供=NHK

























