「ガンダムが言っている」「れな悪」「マギカって誰?」 2025年のアニメミームを振り返る

実際には言われていないシリーズ 「れな子が悪いんだよ」
今年のアニメで流行ったネットミームといえば、『わたなれ』こと『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』の「れな子が悪いんだよ」も印象的だ。
原作ラノベにもアニメにも一切出てこない言葉なのだが、ヒロインの誰かが言いそうなセリフとしてネット上で広まった。いわゆる“原作では言ってない”系統のネットミームだ。文脈としては、“天然たらし”のハーレムラブコメ主人公である甘織れな子が、周囲のヒロインたちを無自覚に誘惑していることを指している。
元ネタはおそらく『まちカドまぞく』でお馴染みの「シャミ子が悪いんだよ」だが、こちらも架空のセリフだった。とはいえ、れな子には明らかに思わせぶりな行動が多いため、シャミ子と違って“本当に悪い”とも言われている。
“原作では言ってない”シリーズとしては、「タコピー鬼つええ!」も忘れられない。元々は『少年ジャンプ+』でタイザン5が連載していたマンガ『タコピーの原罪』で、タコピーが一線を越える回が描かれた際、読者コメント欄に書き込まれた言葉が元となっている。
そう考えると今年生まれた言葉というわけでもないが、6月から8月にかけてアニメ化されたことで、あらためて脚光を浴びることになったようだ。このネットミームは「ネット流行語100 2025」にもノミネートを果たしていた。
「マギカって誰?」
そのほか、異彩を放つアニメ系のネットミームには「マギカって誰?」がある。これは10月12日から放送されている『魔法少女まどか☆マギカ 始まりの物語/永遠の物語』TV Editionの副音声コメンタリーで、お笑い芸人の狩野英孝が発した言葉。
狩野は1話目を観る前から、作中にまどかとマギカの2人が出てくることを予想しており、鹿目まどかのクラスに暁美ほむらが転校してくるシーンでも「その子がマギカじゃない?」などと口走っていた。その後もさまざまな名言を生み出していたが、端々で深い洞察力を見せることもあるため、思わず唸ってしまったファンも多いようだ。
いろいろな話題が飛び交っていた2025年のアニメ界隈。来年も数多くのネットミームが生まれるはずなので、ぜひとも注目しておこう。
参照
※ https://dwango.co.jp/news/5190845368107008/






















