北香那、『ばけばけ』リヨ役の喜び明かす 「撮影前から演じるのをすごく楽しみにしていた」

北香那、『ばけばけ』出演の喜びを明かす

 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』に出演する北香那のインタビューコメントが公開された。

 朝ドラ第113作目となる本作は、松江の没落士族の娘・小泉セツをモデルにした物語。外国人の夫、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と共に、「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代者として語り紡いだ夫婦の姿が描かれる。主人公・松野トキを連続テレビ小説初出演となる髙石あかり、トキの夫ヘブン役をトミー・バストウが演じる。

 北が演じるのは、江藤知事(佐野史郎)の娘・江藤リヨ。才色兼備のお嬢様で英語も堪能な彼女は、松江を訪れたヘブンに強く惹かれていく。

 北は自身が演じるリヨについて、「良い家で育ち、基本は自分を疑わずに進んできたはつらつとしたキャラクターだけど、そこに嫌味がない」と分析。「どこまでパワフルなお芝居で振り切っていいのかなと、撮影前から演じるのをすごく楽しみにしていたんです」と語る。

 リヨの性格について「突発的に行動する部分はほとんど理解できず、そこが逆にうらやましい」と自身との違いを挙げつつ、「自己中心的な部分もあるのですが、私はそこがちょっと愛せるというか、演じていて気持ちの良いキャラクター」とコメント。また、衣装についても「当時には珍しく、時代を先取りしているようなおしゃれな衣装」と見どころをアピールした。

 視聴者へ向けては、「小泉八雲さんがそこまで魅せられた部分というのは、日本をより好きになれる部分につながると思います」と作品の魅力を語り、「『ばけばけ』の脚本にはコメディの要素もあって、私はそれが読んでいてすごく楽しいです。すてきな方ばかりが集まったチームの雰囲気が作品にも反映されていると思うので、最後まで楽しんでいただきたいなと思っています」とメッセージを送った。

北香那(江藤リヨ役)コメント

出演が決まったときの感想

朝ドラにはいつか出演してみたいという憧れを、ずっと持っていました。そんな中で『ばけばけ』出演のお話をいただいた時は、一つの目標に手が届いたようなうれしさがありました。
あと、脚本のふじきみつ彦さんとは、以前『バイプレイヤーズ』という作品でご一緒させてもらっているので、ふじきさんが書く脚本の朝ドラに出演させていただけることにすごくご縁のようなものを感じてうれしかったですね。

江藤リヨはどんな役?

知事の娘として良い家で育ち、基本は自分を疑わずに進んできたはつらつとしたキャラクターだけど、そこに嫌味がない。どこまでパワフルなお芝居で振り切っていいのかなと、撮影前から演じるのをすごく楽しみにしていたんです。その時に起こることを受け入れてストレートに進んでいくイメージで、人間関係においても単独行動的というか、自己中心的な部分もあるのですが、私はそこがちょっと愛せるというか、演じていて気持ちの良いキャラクターだと感じています。多分、本来の私とは真逆な人間性を持っていて、リヨの感情は理解できても突発的に行動する部分はほとんど理解できず、そこが逆にうらやましいと思いました。あと、リヨは、着ている衣装もすごく可愛いです。当時には珍しく、時代を先取りしているようなおしゃれな衣装なので、ぜひそこにも注目してほしいですね。

高石あかり、トミー・バストウの印象

高石さんは、気さくな方であり、常にこびずにありのままの姿でいるという雰囲気もあるのが魅力的です。肝が据わっていて、怖いものとかあるのかなと思うような堂々とした姿が、見ていてかっこいいです。トミーさんも気さくな方で、日本語をすごく勉強していらっしゃるのを感じます。日本語の聞き取りが上手で、いつも日本語でおしゃべりをしてくださるんですけど、「えっ、そんな言葉も知ってるの?」と思うような言葉を発することがあって、それが印象的ですね。私は、基本は英語でしかトミーさんとお芝居をしていないんですけれど、「ちょっと英語を間違えちゃったかも」と思うことがあっても、「全然大丈夫」と声をかけてくれたり、アドバイスをくれたりするので、ありがたいです。

視聴者へメッセージ

小泉八雲は、いろいろ資料を見ていくうちに、すごく日本に魅せられた人なのだと思いました。日本の文化の細部まで見落とさずに、それを美しさとしたうえで、文学として昇華させた人だと思います。小泉八雲さんの影響は、現在においても、大きなものだったんじゃないかなと思いますよね。当時の日本がどういう国だったのか、どういう様子だったのかというのを、私達はもう見ることができないのでわからないですけれど、小泉八雲さんがそこまで魅せられた部分というのは、日本をより好きになれる部分につながると思います。
『ばけばけ』の脚本にはコメディの要素もあって、私はそれが読んでいてすごく楽しいです。そして、高石あかりちゃんをはじめとした出演者の方々、スタッフの皆さんも、本当にすてきな方ばかりが集まったチームだと思いますし、そこに参加できていることが、とにかくうれしいんです。その雰囲気みたいなものが、絶対に作品にも反映されているんじゃないかなと思うので、視聴者の皆さんにも最後まで楽しんでいただきたいなと思っています。

■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00~8:15放送/毎週月曜~金曜12:45~13:00再放送
NHK BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜8:15~9:30再放送
NHK BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30~7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:髙石あかり、トミー・バストウ、吉沢亮、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎、北川景子、シャーロット・ケイト・フォックス
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
写真提供=NHK

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