サーヤが考える『あんたが』の魅力 「“勝男み”のある人にはぜひ観ていただきたい」

サーヤが考える『あんたが』の魅力

 TBS火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』に出演中のサーヤ(ラランド)のインタビューコメントが公開された。

 本作は、第26回手塚治虫文化賞・新生賞受賞の受賞歴を持つ谷口菜津子による同名漫画を原作としたロマンスコメディ。恋人のために手の込んだ料理を作り、“恋人ファースト”な彼女を演じてきたゆえに、次第に自分を見失ってしまった山岸鮎美(夏帆)と、令和の時代には少し珍しい「料理は女が作って当たり前!」と思っている亭主関白思考な海老原勝男(竹内涼真)は、大学時代から交際し、同棲にも慣れ、順調に思えていたが、プロポーズ直後に別れてしまう。「料理を作る」というきっかけを通じて、“当たり前”と思っていたものを見つめ直し成長していく、2人の再生を描く。

 サーヤが演じるのは、鮎美(夏帆)の背中を押す美容師・渚。第3話では、鮎美がミナト(青木柚)と付き合うことになり、新たな一歩を踏み出す姿が描かれた。その背中を押す存在が渚だ。自分の好きなことに実直で、他人に左右されずに生きる渚は、鮎美にとって“自分らしさ”を見つめ直すきっかけをくれる人物でもある。

 脚本を読んだ印象について、サーヤは「相方のニシダがラジオでしていた会話をきっかけに着想を得たと聞き、どんな内容なんだろうと思いました。これを夏帆さん、竹内さんが演じているから見ることができるけれど、もし竹内さんが演じる勝男をニシダが演じたら……と思うと(笑)」と語る。

 渚という人物については「自分の欲に素直だけれど、人に迷惑はかけない。快活でとてもチャーミングな人」と分析。「仲良くしている友人たちの多くが渚のような人柄なので、その友人たちを自分に“降ろして”演じている感覚があります」と役作りの背景を明かした。

 また、監督とのやり取りについては「最初の本読みの時に『もっと相手の空気を自分のものにしてしまう感じでやろう』と決めました。しゃべっているだけでその人の空気になる人っているじゃないですか。そんなリーダーシップを意識しました」と語っている。

 撮影現場については「世代が近い方が多く、すごく楽しい現場」と話し、「夏帆さんとは最初にバーで渚が踊り狂うシーンを撮ったのですが、鮎美から“鮎メロ”への変化に衝撃を受けました」と印象を振り返った。

 さらに、相方・ニシダとのエピソードにも触れ、「YouTubeで料理企画をやった時に『これ、水入れるんだっけ?』と聞いてきて(笑)。普段、彼女に全部やってもらっているんだなと分かって、『当たり前じゃないからな』と思いました」と語る。そんなエピソードからも、本作が描く“当たり前”の価値を実感した様子だ。

 最後に、「勝男に共感する人もいれば、鮎美に共感する人もいると思います。渚のように“いい意味で諦める”“切り替える”という感覚を取り入れてみると、生き方が少し楽になるかもしれません」と視聴者にメッセージを送った。

サーヤ(吉井渚役)コメント

脚本の印象

漫画家の谷口さんともお会いして、相方のニシダがラジオでしていた会話をきっかけに着想を得たと聞いていたので、「どんな内容なんだろう」と思いました。これを夏帆さん、竹内さんが演じているから見ることができるけれど、もし竹内さんが演じる勝男をニシダが演じたら…と思うと(笑)。

演じる渚について

自分の欲に素直だけれど、人に迷惑はかけない。快活でとてもチャーミングな人だなと思いました。原作や脚本でも渚にはそういった魅力があるので、だからこそ鮎美を励ませるような人柄を前面に出せるように意識しています。また、仲良くしている友人たちの多くが渚のような人柄なので、その友人たちを自分に“降ろして”演じている感覚があります。

共感する部分

言葉の使い方が上手で、芯を食ったことをさらっと言えるところはうらやましいですね。渚ほど言葉にするのは得意ではないですが、「言いにくいことをどう伝えるか」という感覚は自分に近いと思います。

渚を演じるにあたって、監督からのリクエストは?

最初の本読みの時に「どれくらい吹っ切るか」を監督と話して、「もっと相手の空気を自分のものにしてしまう感じでやろう」と決めました。しゃべっているだけでその人の空気になる人っているじゃないですか。例えば、小学校の昼休みに、真っ先にボールを持って「ドッジボールしに行くぞ!」と言うような(笑)。そんなリーダーシップを意識して作りました。

撮影現場の雰囲気や共演者の印象

スタッフさんも含めて世代が近い方が多いので、すごく楽しい現場です。夫・太平役の楽駆さんは、初めは落ち着いていて年上かと思ったのですが、実は1つ下で。静かな人かと思いきや意外とファニーで、落ち着きつつ出る時は出る、まさに太平っぽい方だなと思いました。
夏帆さんとは、最初にバーで渚が踊り狂うシーンを一緒に撮ったのですが、その瞬間の鮎美から“鮎メロ”への劇的な変化に衝撃を受けました。普段おしゃべりしていると繊細で優しく、人を喜ばせたい、見守りたいという雰囲気があって、鮎美にも通じる部分を感じます。
竹内さんは「わりと勝男タイプかも」と話していたのが印象的です。ですが、頼もしさがあって撮影現場の空気を率先して作ってくれる。お芝居も自然に乗っかりたくなる感じで、とても面白い方です。

特に共感したエピソード

ミナト(青木柚)の元カノがバーに大集結する場面は「こういう人いるよな」と思いました(笑)。元カノと縁を切らずに仲良くできてしまう人は、正直私は苦手ですけど、鮎美や勝男がモヤモヤする気持ちも分かるし、柚くんが演じる魅力的なミナトというキャラクターに惹かれる気持ちも分かる。どちらも正解がないからこそモヤモヤしてしまいました。

渚のように“自分に素直”な役のオファーが届くことについて

自由な感じに見えているのかなと思います。大手の芸能事務所に所属せず、個人事務所でやっていたり、音楽活動をしていることもあって、ざっくりと「好きに生きている人」と見られているのかもしれません(笑)。ただ、そういった役を演じるにあたって相違が少ないので、演じていて楽しいです。私には鮎美のように“人に合わせる”役はあまり合わないと思うので、近い部分を濃くして演じることができるのは心地良く感じます。

最近「当たり前じゃないな」と感じたこと

「YouTube」で料理企画をやった時に、ニシダがレンジで温めるご飯を前に「これ、水入れるんだっけ?」と聞いてきて(笑)。普段、彼女に全部やってもらっているんだなと分かって、「当たり前じゃないからな」と思いました。ご飯が出てくることを当然と思っているあたり、勝男をもっと粗悪にした感じなんですよ。だから世の中の“勝男み”のある人にはぜひ観ていただきたいですね。そんなニシダにこのドラマについて話をしたら、「俺なの!?」「演技指導に入ろうか(笑)」と言っていました(笑)。

視聴者へのメッセージ

勝男に共感する人もいれば、鮎美に共感する人もいると思います。自分の立場や状況によって見方が変わるドラマです。渚のように「いい意味で諦める」「切り替える」という感覚を取り入れてみると、生き方が少し楽になるかもしれません。毎話ぜひチェックしてほしいです。

『じゃあ、あんたが作ってみろよ』の画像

火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』

谷口菜津子による同名漫画を原作としたロマンスコメディ。「料理を作る」というきっかけを通じて、“当たり前”と思っていたものを見つめ直していく男女を描く。

■放送情報
火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:夏帆、竹内涼真、中条あやみ、青木柚、前原瑞樹、サーヤ(ラランド)、楽駆、杏花
原作:谷口菜津子『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(ぶんか社『comicタント』連載)
脚本:安藤奎
演出:伊東祥宏、福田亮介、尾本克宏
プロデューサー:杉田彩佳、丸山いづみ
編成:関川友理
音楽:金子隆博
主題歌:This is LAST「シェイプシフター」(SDR)
制作:TBSスパークル、TBS
©TBSスパークル/TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/antaga_tbs/
公式X(旧Twitter):@antaga_tbs
公式 Instagram:antaga_tbs
公式TikTok:@antaga_tbs

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