東島京が“表現者”であり続けるために目指すものとは? 舞台愛炸裂のロングインタビュー

東島京、“表現者”であり続けるために

単独イベントは“ありのまま”の素敵さで埋め尽くされるような空間に

――ありがとうございます。続いては、11月に予定されている初の単独イベントについても教えてください。現時点での構想、楽しみなことなどいかがでしょう?

東島:普段のお芝居では役を纏った状態で人前に出て表現しています。僕ではなくその役の感情や人生を受け取ってくださる皆様がいて成立していることをすごく感じます。客席から貰えるものはすごく大きくて、それに自分自身が助けられているので、どうにかして恩返ししたい、役ではない「東島京」としてお返しできる機会を作りたいと考えていました。イベントのタイトルは『I am JUST ME』ですが、普段生活する中で、誰かに嫌われるのが嫌・人を傷付けたくないという思いで、人が好きそうな自分・受け入れてもらえるような人物像を作って人と接する機会が多い気がします。そういうことをせず、ありのままの自分でいい空間にしたいし、自分は自分でいいと思えるようにこのタイトルにしました。“ありのまま”の素敵さで埋め尽くされるような空間にできるよう、素の東島京について知っていただけるようなトークコーナーを作りたいと思っています。また、ライブコーナーでは自分が出演させていただいた作品、これから出演したい作品のミュージカル楽曲や僕自身が作詞・作曲したオリジナル曲も披露したいと思っています。舞台で歌うときはお芝居があって、役の感情や言葉を伝えるのが先だけど、イベントではその前にリズムやメロディーといった音楽性も表現できる状態にできたら嬉しいです。僕は役作りに行き詰まった時に全然違う方向から考えることがあって、『四月は君の嘘』では有馬公生のアフターストーリーの曲を作ってみることで考えを整理したことがありました。今回実はそのオリジナル曲を弾き語りで披露したいと考えているんです。僕の音楽性みたいなものも肌で感じていただけたらなと思っています。今のところ配信などの予定はなく、イベントの限られた場所のみで聴けるものになるので、ぜひお越しいただけると嬉しいです。終演後はお見送り会もさせていただくので、本当に気軽に、フラッと会いに来てくださると嬉しいです。

――20歳の節目を「人生の第二章のステージ」と表現されていましたが、第一章における俳優人生を振り返ってみて、いかがですか? また、第二章ではどんな俳優になりたいか、どんな挑戦をしたいかも教えてください。

東島:この仕事を始めた時からずっと、いい役者になりたい・いい作品に出会いたいという思いがあります。これまで本当に人と作品に恵まれて、素敵な方々に支えられながらがむしゃらにやってきました。卵の状態で、いろいろなものをもらってきたのですが、きっとこれから少しずつ後輩が増えて先輩の立場にもなっていくので、人に与えられる側になれたらすごいな、なんて。卵にちょっとヒビが入ったら嬉しいです。自分の目指す場所は変わらず、繊細なお芝居をしながらもインパクトもある役者。「東島京とお芝居をしたい」と思っていただける役者になれたら嬉しいですし、「東島京の出ている作品は観る価値がある」と言っていただけるような存在になりたいと夢見ています。そして、ミュージカルスターになりたいです!

――絶対に挑戦したい作品や役はありますか?

東島:多すぎます!(笑)『ディア・エヴァン・ハンセン』はいつか絶対に出演したい作品のひとつですし、『キンキー・ブーツ』や『ロミオ&ジュリエット』、『スリル・ミー』もやりたいですし、『ワイルド・グレイ』や『四月は君の嘘』の再演も今からもうやりたいくらいです。挑戦したい作品をあげたらいくらでも出てきます。

――12月には『20th Anniversary ULTRA HANDSOME LIVE 2025 “ZERO”』も開催されます。東島さんは2022年からの参加ですが、“チーム・ハンサム!”の20周年に対する思いはいかがですか?

東島:初めて参加させていただい時は高校生でした。ハンサムライブも素に近い状態でお客様の前に立ってパフォーマンスをするので、その人の成長が如実に現れるような気がしています。この3年で環境が変わったり、たくさんの経験をさせていただいたりしたので、成長した姿をご覧いただけたら嬉しいです。また、僕も“チーム・ハンサム!”と同じ20歳なので、その記念すべき集大成に立たせていただけるのはとても光栄です。僕にとってどこかホームのような場所である空間に、短いながら確かな3年間をぎゅっと凝縮し、20年分の重みを全部載せて皆様に渡すことができるステージにしたいと思っています。とにかく熱く、全身全霊で、先輩と同期のハンサムの皆さんと一緒に、ファンの皆様に感謝を届けます!

■イベント情報
Misato Higashijima 1st Event「I am JUST ME」
11月16日(日)①13:30開演/②17:30開演 2公演を予定
※終演後に東島京本人によるお見送り会を実施予定
会場:KIWA TENNOZ(東京都品川区東品川2-1-3)https://www.oasis-kiwa.com/
企画・製作・主催:アミューズ
出演者:東島京、石渡裕貴(ピアノ)
●チケット情報
チケット料金(全席指定・税込):5,500円
※別途当日1ドリンク制【600円】(現金支払いのみ)
ぴあにて前売りチケット一般販売中
https://w.pia.jp/t/iamjustme/

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