『絶対零度』沢口靖子×横山裕が生む化学反応に期待 新章に向けて注目ポイントを整理

狡猾な犯罪者たち
『絶対零度』シリーズでは、感情が昂って突発的に殺人を犯してしまったような人はあまり登場しない。綿密に計画して実行し、巧妙に隠そうとするところをスペシャリストたちが追い詰めていく。それを手に汗握りながら見つめていくのが楽しい。しかし必ずしも犯人が捕まって一件落着とはならないのがこのシリーズである。
印象に残っているのは、未来の犯罪を予測するシステムが、成績はトップクラスでバスケットボール部のエース、そして文科省の次期事務次官候補を父に持つという“優等生”の高校生・岡崎直樹(道枝駿佑)をリストアップしてきたシーズン3のエピソード。捜査が進むにつれ、岡崎には「平然と嘘をつく」「良心の異常な欠如」などといった危険な性質があることがわかる。井沢は岡崎の中にある“殺人衝動”を見抜き、「サイコパスかもしれない」と警戒を強めるが、その矢先、ミハンの監視をくぐり抜けた岡崎が文科省に侵入。3Dプリンター銃で父親を射殺した後、「やっと殺せた」とつぶやき、井沢たちの前で自ら首を切り命を絶つのである。
今回、DICTのメンバーたちが対峙するのはサイバー空間で情報を巧みに操る“顔の見えない敵”。これまでとは違ったスリリング感が待っていることだろう。どんな犯罪者たちが登場するのかに注目したい。
シリーズの顔となりつつある山内徹(横山裕)

シリーズ誕生から15年となる『絶対零度』のほとんどに登場しているのが、横山裕演じる山内徹。シーズン2の最終話で初登場した山内は、桜木が教育係兼バディだった。そのため失踪した桜木への思い入れも人一倍強かったが、それも乗り越え、シーズン3、4ではチームの重要な要として活躍した。実はかなり直情的な性格で仲間思いの山内。その行動が、主人公が変わっても続いていくこの『絶対零度』シリーズを支えている。山内は桜木の失踪後、まともに捜査をしようとしなかった上層部に腹を立てて当時の上司を殴ってしまったことをきっかけにミハンへ異動。さらに、メンバーの1人が殺されてしまい、ミハン解散の意見が警察内で出た時も捜査続行を上層部にかけあい、猶予期間を獲得。事件の解決とミハンの存続に大きな貢献をした。
そんな『絶対零度』の顔ともいえる山内が警部補に昇進し、今度はDICTのメンバーに。年齢も経歴も性格もまったく異なる山内と二宮。しかし、事件の解決には2人が信頼し合い、協力することが必要不可欠だ。2人の関係性がどのように深まっていくのかにも注目していきたい。
いよいよスタートする『絶対零度』シリーズ新章には、沢口や横山のほか、安田顕や板谷由夏、黒島結菜や一ノ瀬颯らが演じる個性豊かなキャラクターが勢揃い。果たしてどんな物語が繰り広げられていくのか今からとても楽しみである。
『絶対零度』シリーズの第5作目。匿名・流動型犯罪に代表される「特殊詐欺」や「サイバーテロ」など、市民の身近な生活から国家の安全を脅かす大規模な犯罪まで、数々の情報犯罪に立ち向かう。
■放送情報
『絶対零度~情報犯罪緊急捜査~』
フジテレビ系にて、10月6日(月)スタート 毎週月曜21:00~21:54放送
出演:沢口靖子、安田顕、横山裕、黒島結菜、一ノ瀬颯、馬場園梓、金田哲、松角洋平、白本彩奈、板谷由夏ほか
脚本:鈴木洋介、市東さやか、阿部凌大
音楽:KOHTA YAMAMOTO
主題歌:十明「GRAY」(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)
演出:田中亮(フジテレビ)、城宝秀則(共同テレビ)、都築淳一(共同テレビ)、木下高男(共同テレビ)
プロデュース:成河広明(フジテレビ)
プロデューサー:足立遼太朗(フジテレビ)、髙丸雅隆(共同テレビ)、佃敏史(共同テレビ)
制作:フジテレビ
制作著作:共同テレビ
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