『ワン・バトル・アフター・アナザー』チェイス・インフィニティをディカプリオらが絶賛

10月3日に公開される映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』でレオナルド・ディカプリオの娘役に抜擢されたチェイス・インフィニティについて、監督を務めたポール・トーマス・アンダーソンとキャスト陣、そしてインフィニティ本人からコメントが到着した。
『マグノリア』『パンチドランク・ラブ』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ザ・マスター』などのポール・トーマス・アンダーソン監督最新作となる本作は、冴えない革命家のボブ(レオナルド・ディカプリオ)が、何者かに狙われたひとり娘を守るため、次から次へと迫る刺客たちとの戦いを描く逃亡劇。
映画初出演となる本作で、ディカプリオ演じる主人公ボブの娘ウィラを演じたインフィニティ。そんな彼女について、 製作のサラ・マーフィ、アンダーソン監督、ボブ役で主演を務めたディカプリオ、ボブを執拗に追う軍人ロックジョー役のショーン・ペン、神出鬼没な“センセイ”を演じたベニチオ・デル・トロ、ボブの革命家仲間のデアンドラを演じたレジーナ・ホールが語った。
製作のマーフィは、本作の鍵を握るウィラ役のキャスティングが難航したことを明かす。「ウィラを探すのには何年もかかった。キャスティングのカサンドラ・クルクンディスは、多くの若い女優を面接し、オーディションを行った。彼女は、ポールが集めた超一流の俳優陣に肩を並べられると同時に、自らの内なる強さを持つ必要があった。この役は非常に肉体的で、撮影全体を通して強い忍耐力が求められる」と、共演者たちに負けない存在感と、とことん追い詰められるタフな役者魂を持つ女優を探し続けたという。
「チェイス・インフィニティは本当に素晴らしかった。完璧に適任だった。若い女優であるのに非常に大胆で、とても印象的で、役柄にとても真剣に取り組んでくれた。武術のトレーニングも積み、長い間学びもトレーニングも続けていた。撮影前には何か月もポールと話し合った。制作に先立ってカメラテストをしてみると、レオと対等に渡り合えることがすぐにわかった。2人が父と娘として関係を深めていく様子を見るのはとても楽しかった」と、ウィラを体現できる最高の女優を見いだした。
撮影を開始したアンダーソン監督は、「チェイスはレオとの撮影を始めるとき、緊張しているのではないかと思って注意して見ていようと思った。だが彼女はまったく緊張していなかった。緊張していたのかもしれないが、そのようには見えなかった。彼女は瞬時にしてプロフェッショナルだった。その日、彼女から見せられた演技は、まるで魔法のようだった」と、初日から抜群の演技力を披露したチェイスに目を見張ったそう。
元革命家で、娘を溺愛するボブを演じたディカプリオは、「私の役柄の最大の目的、映画における彼の旅のすべては、この少女を自分の過去から守ろうとすることだ」と、父と娘を執拗に追い詰めるロックジョー(ショーン・ペン)から娘を守ることだと説明する。自身の娘という大役を任されたインフィニティについて、「自分の役柄を完全に掌握していて本当に心を揺さぶる演技を見せてくれた。我々が必要としていたのは、彼女の世代が持つ純真さ、親や世界に対するシニカルな視点、そして強さと力強さを体現できる人物だった」と絶賛。完成した作品を観て「この映画で彼女が成し遂げる、純真さを失うという驚くべき変化を見事に表現してくれた」と讃えている。
父娘を追う変態軍人ロックジョーを演じたペンは、「カメラテストはしたが、ポールは私たちを早い段階で会わせたくなかった。それは映画の中での関係性につながっている」と、追う者と追われる者の緊張感を保つために、監督がインフィニティとの接触を避けたと振り返る。現場で彼女を目にし、ラッシュで演技を見たときに「どうやってこんなに完璧な人を見つけたんだ?」と驚嘆したとコメントしている。
ウィラが通う空手道場の師匠センセイを演じたデル・トロは、「彼女はエネルギーに満ち、その瞬間に完全に存在していた。そしてすでにポールとの間に“コトバ”を持っていることに気づいた――俳優と監督の言語だ。それは視線や所作、笑みかもしれないが、信頼と相互尊重に基づいていた。言い換えれば、彼らは完全にシンクロしていた」とコメント。監督と何度もミーティングを重ねて役柄を作り上げた彼女に「驚異的な才能を持ち、この映画で観客を楽しませてくれるだろう。彼女のキャリアがどんどん上昇していくのを見るのは、とても楽しいはずだ」と、これからの飛躍を大いに期待しているとエールを贈る。
高校のダンスパーティでウィラの前に現れ、彼女を救い出そうとするボブの革命家仲間デアンドラを演じたホールは、「ウィラは強く、優しく、純粋であり、デアンドラにとってとても大切な存在だ。彼女は未来であり、希望であり、そしてボブが心から愛する娘」「ウィラはごく短い時間の中で多くを学ばなければならない」とウィラについて語る。次に何が起こるのか、どんな罠が待ち受けるのか、インフィニティは次に何が襲いかかってくるのかを知らず常に緊張している。「私は皆にチェイス・インフィニティの演技を観てもらえることにとても興奮している。彼女は本当に素晴らしかった。初日から全力で臨み、決して楽ではなかった。厳しいシーンや困難な日、過酷な撮影もあった。それでも常に自然体で、驚くべき存在感を見せていた。自分の映画デビュー作が、ショーン・ペン、レオナルド・ディカプリオ、ベニチオ・デル・トロとの共演で、そしてポール・トーマス・アンダーソンが監督だったら? それに挑んで堂々と立ち向かっていたのだから、本当にすごいことだ」と、決して物怖じせずに、見事にウィラを演じきったインフィニティの演技を賞賛している。
そんな名だたる共演者たちから絶賛の声を受けているインフィニティ。本人は自身が演じたウィラについて、「ウィラはこの物語の核心にいる存在だと思う。最初に脚本を読んだときから、そして彼女の性格や成長を探っていく過程でも、彼女はとても複雑な役柄だと感じた。彼女の人生には答えが出ないままのことが多く残されている。そして自分が知っていると思い込んでいることも、実は父や自分自身の物語、さらには人生そのものについて、何もわかっていなかったと気づいていく。それがこの役に惹かれた大きな理由」だと説明する。
続けて、ディカプリオ演じるボブと自身が演じるウィラについて、「父と娘が物語を突き動かしていく」と指摘。「ボブとウィラの関係は物語そのものを動かしている。ボブがウィラに注ぐ愛、そしてその愛する人を守るためならどんな極端なことでもする姿だ。その関係性の深さをレオと一緒に探ることは本当に刺激的だった。なにしろ彼はレオナルド・ディカプリオであり、豊富な経験を持ち、誰もがお気に入りの作品に出演してきた人だ。そんな彼と共に旅をし、深く語り合えたことは決して忘れられない経験になった。登場人物の関係性を深く掘り下げることや、役柄の表面的な部分を超えて考えることの大切さを彼から学んだ」と、ディカプリオとの共演から多くのことを学んだと明かした。
■公開情報
『ワン・バトル・アフター・アナザー』
10月3日(金)全国公開
IMAX、Dolby Cinema同時公開
出演:レオナルド・ディカプリオ、ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、レジーナ・ホール、テヤナ・テイラー、チェイス・インフィニティ
監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
撮影:マイケル・バウマン、ポール・トーマス・アンダーソン
衣装:コリーン・アトウッド
音楽:ジョニー・グリーンウッド
配給:ワーナー・ブラザース映画
2025年/アメリカ映画/原題:ONE BATTLE AFTER ANOTHER/162分/ビスタサイズ/リニアPCM5.1ch+7.1ch+ドルビーアトモス(一部劇場にて)/字幕:松浦美奈/PG12
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