『放送局占拠』はシリーズ集大成 “時間軸”や『潜入兄妹』との繋がりなど衝撃展開を総括

最終回でいったい何が起こるのか

さて、最終回の予告で、「ラスト1分、これまでの景色が、変わる。」と謳っているだけにどんな予想外の展開が待ち受けているのだろうか。
大和の当初の目的は後継者となる青鬼を増やすことだったが、今最も青鬼になりそうなのが、叔父の屋代を目の前で死なせてしまった姪の本庄杏(瀧内公美)。一度大和は本庄が面会に来たときに闇落ちさせようとしたが、意志が強く諦めている。その意志が強い理由として叔父の存在が大きかっただけに、叔父を亡くして爆発しそうな表情からも青鬼を引き継ぐ者として覚醒しそうだ。
三宅すず(吉田芽吹)が真鍋野々花(宮部のぞみ)のインフルエンサーの事務所へ捜査しに行くと、命令を受ける前に自ら志願。スタンドプレーは許さないはずの和泉も許可を出してしまう不自然さは、以前同じ席に座っていた駿河紗季(宮本茉由)と同じくラストに『大病院占拠』のときのように怪しい感謝メールが届いて終わるなんてことも。約束通り志摩とラーメンを食べに行き恋が芽生えるのならまさに景色が変わるが、一番可能性が低いだろう。
「PM PLAN」に関しては、妖側の大勢の命を奪う計画なのか、それとも傀儡子側の権力者たちの弱みを握って操る計画なのか未だ分からないが、もし傀儡子側の計画だとした場合、『大病院占拠』のときにP2計画を提案したのは和泉だっただけに、「PM PLAN」も和泉が提案をしていたとなったら何かと景色が変わりそうな気もする。
そして伊吹は第9話のラストで本当の傀儡子は視聴者だと言わんばかりにカメラの向こうを挑発していたが、あえて生かしておいた人質たちの命を『大病院占拠』のように視聴者に委ねる展開なのだろう。しかし妖たちの動きを見ていると国民の倫理観や罪の意識には期待せず、問題提起より直接裁きを下すことを最終目的としていそうで、どんな形で視聴者に直接裁きを与えるのだろうか。とりあえず爆破は予告を見る限りありそうだが、国民には情報漏洩だろうか? この占拠事件も全て奄美の台本通りだとしたらどうか。武蔵と大和が必死に止めたものをラスト1分に誰かがスイッチを入れてしまうバッドエンドも。この先どの展開となっても予想外と言えるものになりそうだ。
最終回を前にしてもまだまだ謎が深まるばかりだが、どんな展開となっても予想外なことが確証されている『放送局占拠』。終わってしまうのは寂しいが、ラスト1分で景色が変わるのなら、それは続きがあるという意味にも繋がってくる。果たして何が起きるのか最後まで目を離さず武蔵の活躍を楽しみたい。
『占拠』シリーズ第3作目。『大病院占拠』では鬼、『新空港占拠』では干支をモチーフにしたお面が印象的だった武装集団だったが、『放送局占拠』では、妖怪のお面をかぶった妖が500名の人質をとり、放送局を占拠する。
■放送情報
『放送局占拠』
日本テレビ系にて毎週土曜21:00〜放送
出演:櫻井翔、比嘉愛未、ソニン、瀧内公美、ぐんぴぃ、高橋克典、加藤清史郎、曽田陵介、吉田芽吹、戸次重幸、福澤朗、片岡礼子、齊藤なぎさ、山口大地、真山章志、亀田佳明、北代高士、宮部のぞみ、菊池風磨
チーフプロデューサー:道坂忠久
プロデューサー:尾上貴洋
演出:大谷太郎、茂山佳則、西村了
脚本:福田哲平
音楽:ゲイリー芦屋
制作協力:AX-ON
©日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/dbs3/
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