阿部サダヲが感じた『しあわせな結婚』松たか子の魔力 「ミスリードされていると思います」

“幸せとは何か”を考えさせられる『しあわせな結婚』
ーー現代では、序盤の幸太郎のように独身を貫くライフスタイルは珍しくなくなってきていますが、幸せな人生とはどのような生き方だと思いますか?
阿部:自分が好きだと思うことをやり続けられるのが一番いいんじゃないですかね。まずはそれを見つけることが大事ですけどね。でもその前には嫌いなものも見つけないといけない。嫌いなことやできないことがいっぱいあって、いろいろなことに触れていくなかで最終的に好きなことが見つかればいいと思います。触れてみて嫌いになる場合もあるけど、でもまずはやってみないと嫌いなことも見つけられないから。
ーー好きなことができる人生が理想的だという話はよく聞きますが、そのために嫌いなことから見つけるというのは目から鱗でした。幸太郎には法律を正しく運用することで公益を守るというアイデンティティがありますが、阿部さんは幸太郎のように公益と愛する人・家族を選ばなくてはならない立場に立たされたとき、どちらを選びますか?
阿部:今はやっぱり家族じゃないですかね。
ーー即決ですね……!
阿部:結局、自分の家族がいることで、他のみんなも家族だと思えるようになっていくんですよね。そういう意味では公益を守りたいというのはあるのかな……。でも、第7話で「何やってんの」ってことが出てきますから、わからないですよ。「おーおー、どうしたどうした」と。第8話で落ち着いたかと思えば、第9話は「踊ろう」みたいなこと言い始めてるから。大石さんの脚本は全体的に、落ち着けるというよりは「はい、もう終わったじゃん、はい次」ってくらいのテンポなので、それで幸せなほうに行くこともあるんじゃないかなと。
ーー今後の展開も注目ですね。
阿部:そうですね。僕らも注目していますからね。それにまだ全部出来上がってないのに「スピンオフやる」なんて言い始めて(笑)。本当に作り手にも不思議な人たちが多いです。サスペンスですよ。
ーー最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。
阿部:最近流行りの、いわゆる考察というか、誰が犯人かを考えるというよりは、「幸せってなんだろう」ということを考える、あまりない作品だと思うんですよ。大きく言うと“人間同士”の話になるので、そこらへんが深いなと思います。その深いところが今後明らかになってくるんじゃないでしょうか。
大石静が脚本を手がける、夫婦の愛を問う“完全オリジナルホームドラマ”であり、令和の“マリッジ・サスペンス”。主演を務める阿部サダヲと松たか子は、10年ぶりに夫婦役を演じる。
■放送情報
木曜ドラマ『しあわせな結婚』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:阿部サダヲ、松たか子、板垣李光人、玉置玲央、金田哲、杉野遥亮、堀内敬子、小松和重、岡部たかし、段田安則
脚本:大石静
監督:黒崎博、星野和成、楢木野礼
ゼネラルプロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)
プロデューサー:田中真由子(テレビ朝日)、山形亮介(テレビ朝日)、森田美桜(AOI Pro.)、大古場栄一(AOI Pro.)
音楽:世武裕子
主題歌:Oasis「Don’t Look Back In Anger」(Sony Music Labels Inc.)
制作協力:AOI Pro.
制作著作:テレビ朝日
©テレビ朝日
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