宮崎美子、24年ぶりの連ドラ主演 杢代和人共演『介護スナックベルサイユ』10月より放送

『介護スナックベルサイユ』連ドラ化決定

 宮崎美子が主演を務める連続ドラマ『介護スナックベルサイユ』が、10月11日より東海テレビ・フジテレビ系の土ドラ枠で放送されることが決定した。

 本作は、介護資格を持つスタッフが常駐するスナックを舞台にしたヒューマンファンタジー。2025年3月に2回にわたり放送された特別ドラマが、多くの反響を呼んだことから連続ドラマ化される。

 東京郊外の少し寂れた繁華街。夕方になると「介護スナックベルサイユ」の店のネオン看板が灯る。客の大半は要介護認定を受けた高齢者。店のママ・上杉まりえ(宮崎美子)が優しい笑顔で出迎える。点滴を打っていたり、とろみ剤入りのビールを飲んだり、介護が必要だった客がみるみるうちに生気を取り戻し、ベルサイユのひと時を楽しんでいく。中でも注目なのは上杉が仕入れている特製ワイン「SEE YOU IN MY DREAMS」。飲めるのは生涯でたった一度、それもお一人さま一杯だけ。飲めば会いたい人に会える“魔法のワイン”で、訪れる客を“人生最期の夢”へと誘っていく。夢を堪能した後には、それを象徴する料理が振る舞われ、これが、道先案内のフルコースとなる。 

 主演の宮崎が演じるのは、「介護スナックベルサイユ」のママ・上杉まりえ。連ドラ主演は『部長刑事シリーズ・警部補マリコ』(朝日放送)以来、24年ぶりとなる。また、ダンスボーカルユニット・原因は自分にある。のメンバーである杢代和人が、「介護スナックベルサイユ」を訪れる客の送迎を担当する神代大輝を演じる。

 原作・脚本は、NHK連続テレビ小説『すずらん』や『さくらの親子丼』(東海テレビ。フジテレビ系)の清水有生が手がけた。

宮崎美子(上杉まりえ役)コメント

主演を演じることで生じた自身の変化

「介護スナックベルサイユみたいな場所があったら元気になれるよね」など3月の放送後にいろんな声をいただいて、関心をもって下さる方が大勢いらっしゃいました。連続ドラマ化されてじっくりと描かれるのが楽しみです。
主演を演じること自体は、そんなに意識はしていません。でも今回はちょっとバージョンアップしているんです。
前作は、高齢者の皆さんにとって懐かしいと感じるような昭和の雰囲気を残したスナックをお借りして撮影しました。
温かみが感じられるお店でしたが、今回はもうちょっとキラキラッとしているらしくて! まりえさんの衣装もグーンと華やかになると聞いていますので、そんなところも楽しんでいただければと思います。

「介護スナック」はどんな空間でどんな魅力があるか

「介護」を掲げているスナックは実際にあり、介護士の資格をもったスタッフがお客さまのお手伝いをするそうです。
ベルサイユも同様で、介護の場としていろんな目配りをしています。ベルサイユに行けば友達にも会えるし、頑張ってお店に行こうと思えるだけで、高齢者の方も元気になれると思います。まさに安心して楽しめて、元気になって帰っていただける場所ですね。ご家族にとっても、大事な場所になると思います。

「介護スナックベルサイユ」に訪れるなら叶えたい願い

最期に会いたい人は?とか最期に食べたいものは何か?などいろいろ浮かんできて、決められないんですよね。でもね、小さい頃に両親に連れて行ってもらったレストランのハンバーグが食べたいかな。「新世界グリル」という店なんですけどね。子供にとってハンバーグって、夢のようでしたから。

視聴者へメッセージ

ドラマをご覧になりながら、「自分だったらどんな人に会ってどんな話をしたいかな?」というふうに落とし込んでいただけると、味わい深いのではないかと思います。結局それは、自分が一番大事にしているものが何かということに繋がるので、そういうことを自然に考える時間、ひとときになればいいなと思っています。

杢代和人(神代大輝)コメント

オファーを受けたときの気持ち

夢のようなスナックだなと。僕は21歳ですが、こういう場所があったら本当に楽しいだろうなと思いました。出演が決まった時はとても嬉しかったです。僕が出演することで、同世代の方々にこの作品を届けられるように頑張りたいなと思いました。

神代大輝とは

ごく普通の大学生ですが、お金のトラブルを抱えてしまい、普段しないようなアルバイトに手を出してしまいます。
台本を読んだ時は僕もびっくりしたのですが、知らず知らずのうちに巻き込まれてしまい、気づいたら大ごとになっていたというのは実際にあり得ることだなと思って。いまどきの若者像もリアルにお伝えしたいと思っています。

宮崎と共演して感じたこと

宮崎さんは、僕が小さい頃からテレビで拝見していた方なので、まさか共演させていただけるとは思ってもみませんでした。今回は宮崎さんとご一緒のシーンも多いので、いろいろ学ばせていただき、しっかり吸収して自分の演技に反映したいと思っています。

「介護スナックベルサイユ」に訪れるなら叶えたい願い

もう会えない人と会いたいと思います。僕は中学生のころから芸能活動を始めたのですが、忙しくなって毎年帰省できなくなった矢先に、祖母が亡くなって……。もし会えるならもう一回祖母に会って、大きくなったよということを伝えたいと思います。

視聴者へメッセージ

「介護スナックベルサイユ」は、心温まる場所だと思っています。人生の最期に誰に会いたいか、そしてその人とどんな会話を交わすのかという物語は、僕の同世代をはじめ、年齢に関係なく感じるものがあると思います。このドラマを通して、人生を振り返ることの大切さや人と人との繋がりを大事にしながら日々をしっかり生きていくことの大切さを伝えていきたいと思っています。

河角直樹(東海テレビ/プロデューサー)コメント

“最期に会いたい人”と会い、“人生の真実”を知ることのできる場所。「介護スナックベルサイユ」が再び開店です。魔法のワインに誘われた悲喜こもごものヒューマン・ファンタジーの制作に、再び携われることを大変嬉しく思います。連続ドラマとなることでより多くの人物が訪れ、そこで繰り広げられる様々な人生模様には、視聴者の皆様が身近に感じ、過去の経験と重なるようなこともきっとあると思います。そして、一人一人の人生がこめられた“最後の晩餐”に舌鼓を打って頂ければ幸いです。
制作にあたってデイサービスなど介護施設を取材すると、それぞれの人に即した様々な介護の形がありました。そこにはカジノやパチンコのような、およそ介護のイメージとは異なる施策まであります。介護を介護と感じさせず、より充実した日々を送って欲しいと工夫を重ねる施設の方々の努力には、頭が下がる思いでした。
ドラマ自体はファンタジーでも、ベースに流れる感情には、介護の現場で働く皆様のリアリティをしっかり反映させていこうと思います。私自身も同年代の友人と飲むと、身内の介護と自らの病気の話題ばかりの歳となりました(だったら飲むなという話ですが)。そんな生活の実感をこめて、「最期まで前向きに歳をとろう!」という思いを、ドラマを通じて視聴者の皆様と共有できれば幸いです。

鵜澤龍臣(東海テレビ /プロデューサー)コメント

スナックという空間は魔法を持っています。肩書きや年齢を超えて人が集い、語って、泣いて、笑って、気がつけば心が軽くなる。そこに“介護”というテーマが重なることで、「老い」を「怖いもの」ではなく、「人生を生き抜いてきた証」と思ってほしい……。ベルサイユのスタッフたちは、そんな思いで、お客様をおもてなししていきます。
このドラマはお年寄りの「最期に会いたい人」と「思い出の料理」に寄り添いながら、きれい事だけで収まらない人間模様を描く、完全オリジナルのファンタジー。ドラマの中では、お客様の過ごした店でのひとときが、現実なのか幻想だったのかはわかりません。ただ一つ言えることは、誰もが晴れやかな顔で店を後にしていくということ。“人生100年時代”、家族や自分自身のこととして、誰もが向き合うこととなる、「介護」や「終末期医療」について、あらゆる世代の皆さんが、考えるきっかけになるように。さらに、年齢を重ねていくことそのものにも希望を感じてもらえるようなドラマに、少しでも近づけられればと思っています。

■放送情報
『介護スナックベルサイユ』
東海テレビ・フジテレビ系にて、10月11日(土)スタート 毎週土曜23:40~24:35放送
出演:宮崎美子、杢代和人
原作・脚本:清水有生 
音楽:辻陽
演出:六車俊治、阿部雄一、稲葉正宏 
企画:稲吉豊(東海テレビ)
プロデューサー:河角直樹(東海テレビ)、 鵜澤龍臣(東海テレビ)
制作協力:アップサイド
制作著作:東海テレビ
©︎東海テレビ

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