『初恋DOGs』清原果耶にライバル出現で急展開へ ナ・イヌのあまりにも直球な愛の言葉

どこもかしこも歯痒くってぎこちない、それが魅力でもある『初恋DOGs』(TBS系)第6話。
愛子(清原果耶)から突然初恋相手であることを打ち明けられ、状況整理が追いつかない快(成田凌)。「込み上げてきた水が溢れるみたいに告白」してしまったと振り返る愛子だが、第1話で「恋愛は本能」と快から諭されていたのと同一人物だとは思えない。快からは一緒に犬を育てた“ドラ子”としての記憶が残っており、今もあくまで将軍とサクラの保護者同士だという一線を引いたかのようなつれないリアクションが繰り出され、愛子もその真意をはかりかねる。そして一巡した後“フラれた”と察知し、勝手に玉砕モードだ。一方、快の中では愛子の突然の告白がリフレインし続け、終始挙動不審だ。不器用すぎる2人が愛しい。

それが、ソハ(ナ・イヌ)の姉・ソヨン(ハン・ジウン)の登場で、良くも悪くも、快と愛子、そしてソハの三角関係は引っかき回される。将軍に近づこうと思ったのか、はたまたソハの同居人としての感謝があってか、ソヨンが快に急接近する。

ソハが居ぬ間に、韓国ではソハが親の支援も受けずに日本で動物愛護活動に熱中しているという評判が出回り、株主総会でソハを新社長として推薦する声が上がっているという。不在時に勝手に評価が上がり、ソハが後継者レースに名乗りを挙げる格好になったようだ。そのためソヨンは、韓国に帰ってキャリアを築き直す意志があるのか、はたまた日本にずっといるのかを弟に確認しにきたのだと言う。
どうやらソハの日本での気楽な生活にも終わりが近づいているようだ。このモラトリアム期の終わりの予感と、姉からの指摘が重なり、ソハの中でも変化が芽生える。実の姉の目から見ても、ソハから愛子への好意は明らかで、否定しても否定しても投げかけられる姉からの問いかけに、彼自身ようやく自分の本音に向き合わざるを得なくなったようだ。

ソヨンがソハに伝えた「どれだけ逃げても私たちは結局家族」「一緒に帰ろう」は、何も損得勘定や出世レースに弟を利用しようとしての下心からくる発言ではないように聞こえたが、そんな大きな分岐点に立ち会った際にもソハの心にいたのは愛子だったようだ。ソハの口を突いて出てきたのは、愛子が自身の存在を全肯定してくれた言葉「ただのウ・ソハだよ」だった。
そしてソヨンとの深酒に酔っ払った愛子と一緒にいた快の心にも変化があったようだ。“影”として絶妙な距離感で指一本触れずに愛子を見守り、送り届ける快。2人の間にたゆたうように流れるなんとも言えないあの空間がたまらない。千鳥足でいつもよりも羽目をはずして何だか楽しそうで無邪気な愛子のギャップを、あまりに自然に見せてくれた清原果耶は流石の一言に尽きる。影絵で戯れる愛子と快は互いに素直で、一気に心の距離が近づいたように見えた。

そんな中、ついにソハから愛子に「好きだよ」とド直球の告白が待ち受ける。快もソハもソフトで全く暑苦しさのない三角関係ゆえに、この名前のつかない3人のまたとない関係性にいつか終わりの時が来ると思うと、夏の終わりかのような言い知れない寂しさが襲ってきそうになる。

ソハとソヨンの意外に泥沼化していない姉弟関係とは反して、周囲は何やら騒がしい。「ウロアグループ」に取り入りたい弁護士事務所所長の本澤(岸谷五朗)と学生時代に快を裏切った相良(森崎ウィン)の利害が一致し手を組んだようだ。

ソハのモラトリアムも、ソハと快の共同生活も、彼らと愛子との三角関係も、何もかもが“今だけ”の心許なさの上に偶然の産物として成り立っているからこそ、それはより強いきらめきを放つ。
TBSドラマチームと韓国の制作会社STUDIO DRAGONが初の共同制作を務める、愛犬同士の一目ぼれから始まるラブストーリー。離婚訴訟を専門に手掛ける敏腕弁護士・愛子、獣医・白崎快、韓国からやって来た御曹司ウ・ソハの奇妙な三角関係が描かれる。
■放送情報
火曜ドラマ『初恋DOGs』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:清原果耶、成田凌、ナ・イヌ、萩原利久、宮澤エマ、なだぎ武、野呂佳代、永瀬莉子、NOA、円井わん、坂井真紀、深田恭子、岸谷五朗
原案:『DOG한 로맨스』(Studio TooN・LINEマンガ連載中)
脚本:金子ありさ
演出:岡本伸吾、ノ・ヨンソプ、伊東祥宏
プロデューサー:宮﨑真佐子、荒木沙耶、車賢智
協力プロデューサー:キム・ギョレ
共同制作:STUDIO DRAGON
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/hatsukoi_DOGs_tbs/
公式X(旧Twitter):@hatsukoi_dogs
公式 Instagram:hatsukoi_dogs
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