妻夫木聡が『あんぱん』に再登場する意義 “戦争”を背負うことができる役者人生の深み

妻夫木聡が『あんぱん』に再登場する意義

 俳優としてキャリアを積み、人気実力共に誰もが認めるところ。本作の八木信之介役は戦時中に嵩と出会い、戦後も嵩とのぶに大きな影響を与えることになるようだ。

 ちなみに、嵩を演じる北村匠海とは、2008年11月公開の映画『ブタがいた教室』で先生役と生徒役で共演し、17年ぶりの共演を果たした。生徒役だった北村匠海は当時小学4年生だったそうだ。主人公ののぶを演じる今田美桜とは、2020年からジャンボ宝くじのCMキャラクターで5人兄妹として共演。妻夫木聡が長男、今田美桜は次女として、さっそく最新のサマージャンボのCMも話題になっている。

 2025年は戦後80年の節目の年であり、『あんぱん』が描く戦争、そしてその悲惨な戦争があったから生まれた逆転しない正義を貫く『アンパンマン』の存在には熱い視線が注がれる。眩しい笑顔の好青年から影のある複雑な役柄まで、さまざまな人間の業を演じてきた妻夫木聡が俳優デビュー27年にして朝ドラ初出演の意義。今は静かに再登場の、あの存在感に期待しよう。

■放送情報
2025年度前期 NHK連続テレビ小説『あんぱん』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:今田美桜、北村匠海、江口のりこ、河合優実、原菜乃華、高橋文哉、眞栄田郷敦、大森元貴、戸田菜穂、戸田恵子、浅田美代子、吉田鋼太郎、妻夫木聡、阿部サダヲ、松嶋菜々子ほか
音楽:井筒昭雄
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り:林田理沙アナウンサー
制作統括:倉崎憲
プロデューサー:中村周祐、舩田遼介、川口俊介
演出:柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉
写真提供=NHK

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる